じつは損する「投資商品」の買い方ワースト3。人気商品はNGな理由
私はファイナンシャルアドバイザーとして1万人以上の資産形成に関わってきて、あることに気が付きました。それは、投資で【損する人たち】が、同じような商品の買い方をしているということです。 ここでは、現在、投資の主流になっている「投資信託」の買い方について、損するケースが多い3パターンをお教えしていきます。 なお、日本で買える投資信託は6000本以上もあります。そのなかから本当にいい投資信託を見つけ出すのは難しいものです。けれど、逆にこれからご紹介する「損する3パターン」を知っておけば、「得する商品」に出会える確率がグッと高まります。ぜひ参考にしてみてください。
【損するパターン1】 新商品やテーマ型商品に手を出す人
新商品=いいものというイメージがあります。 しかし、投資信託の新商品は必ずしも良いとは言えません。それでも人気が出るのは、ブームになっている間は利益がそれなりに出るからです。スタート時は勢いがあっても、ブームが終わったらすぐに失速します。そこで大損する人が多いのです。 そもそも、なぜ6000本もの投資信託が存在するのでしょうか。それは各運用会社が商品を売るために、競って新商品をどんどん作ってきたからです。 これはカップヌードルなどの戦略を考えるとわかりやすいと思います。カップヌードルは常に新しい商品を開発していて、これまでに発売されたものを累計すると100種類以上の商品があるそうです。 毎年「カップヌードルxx味」という新商品が数種類発売されます。レギュラー商品は基本的にオリジナルとカレー味、シーフード味ですが、酢豚味やハヤシ味、回鍋肉味など、変わり種のものはすぐに消えていってしまいます。他の味は、もとから期間限定で短期的に売ることを狙って作られているのでしょう。 同じように、投資信託も売れそうな商品(ファンド)を作ってバンバン売り出します。 売れる投資信託として、よく本やセミナーなどで紹介されているのは「テーマ型投資信託」というものです。最近では「5G(ファイブジー)」や「GAFA(ガーファ)」のような、コロナ禍でも業績が堅調な強い会社の株式を集めて運用する投資信託が売れています。 カップヌードルなら売ることを目的に商品を作ってもいいと思いますが、投資信託は「売れる=資産が増える」ではありません。投資信託はずっと持っていて、運用益を増やしていかなければいけないのに、その新商品は来年もあるかどうかわかりません。短命の商品を選び続けていたら、資産は増えていかないでしょう。