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「アジア人差別」から客を守った店員に多額のチップが届く

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コスモポリタン

7月初旬、アメリカ・カリフォルニア州のとあるレストランで働く女性が、同店を利用していたアジア系家族に対して差別的な暴言を吐くなどした男性客に立ち向かった映像がSNS上で話題に。そんな彼女の行いを見た人々がクラウドファンディングで寄付を募り、数日でなんと8万2000ドル(約870万円)が集まることに! 【動画】「二度とうちの店に来ないで」店員がアジア人差別者に立ち向かった瞬間

カリフォルニア州カーメル・バレーに佇むレストラン「ルシア」で働くジェニカ・コクランさんは、7月4日(現地時間)、祖母の誕生日をお祝いするため同レストランで食事を楽しんでいたチャンさん一家をもてなしていた。 同レストランは新型コロナウイルスの感染拡大の影響でしばらく閉鎖していたため、この日はジェニカさんにとって久々の出勤日だったそう。 すると、チャンさん一家の近くで食事をしていた男性が突如、「くそったれのアジア人」「おまえたちみたいなのは故郷へ帰れ」といった人種差別的な暴言を吐き、さらにはチャンさん一家がその様子をおさめようと動画を撮影すると中指を立てる始末。 そんな様子を目撃し、男性と家族の間に立ちはだかったのがジェニカさん。彼女は、「今すぐ出ていってください」「あなたはこのレストランに立ち入る権利はない。私たちのお客さんにそんな口をきいてはならない」「二度とうちの店に来ないでください」と伝え、男性を店から追い出すことに成功。

チャンさんが同映像をSNSに投稿したところ、瞬く間にシェアが拡がることに。映像を見た人々からは、男性への非難の声やチャンさん一家への労わりの言葉と共に、ジェニカさんの勇気ある行動にも称賛が集まっていた。 後日<ABC7 News Bay Area>からの取材を受けたジェニカさんは、当時についてこんな風に語っている。 「彼らを守らなくてはと思ったんです。自分の声に込められていた感情や態度を(映像で)見たときには、私自身、自分のしたことが信じられませんでした。私はただ、すっるべきことをしたまでです。私でなかったとしても、同じ状況に置かれたら誰もがするべきことをしただけなんです」 そんなジェニカさんの勇姿を見た人々の中には、彼女にチップを渡したいと考えた人も。その結果、3つのクラウドファンディングが立ち上げられ、なんと合計で8万2000ドル(約870万円)もの多額の寄付金が集まることに。 ジェニカさんは、そのお金を使ってヨガの指導者としての知見を深めるほか、サービス業に従事する人々のために活用したいと語っている。また、チャンさん一家に対し「いつでもあなたの味方です。どうかまたお店に遊びにきてください。ごちそうしますので!」というメッセージも。

ちなみに、差別的な発言をした男性がその後どうなったかというと、携わっていたIT企業のCEOから身を引き、同社とのビジネス上の繋がりも全て断ち切られることに。現在は反人種差別プログラムに参加し、更生を目指しているという。 またジェニカさんは、今回の経験を通して人々へこんなアドバイスをおくっている。 「何かを見たときには、行動を起こして。どんな時やどんな形でも、できる限り人種差別とヘイトに立ち向かってください」

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