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【オーストラリア】豪準備銀のインフレ目標、賛否両論=調査

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NNA

 オーストラリア連邦準備銀(RBA)が設定している年率2~3%のインフレ目標について、エコノミストの間で賛否が分かれているようだ。多くのエコノミストは、新型コロナウイルスの感染拡大で経済が打撃を受ける中、市場に期待感を持たせる優れた政策がほかにないことから、現行のインフレ目標は妥当との見方を示している。1日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)が報じた。  AFRが実施した聞き取り調査に対し、クイーンズランド(QLD)州政府傘下の投資会社QLDインベストメント・コーポレーション(QIC)のピーター主任エコノミストは、「インフレ目標を持たずに(量的緩和などの)異例の金融政策を取れば、インフレ期待を保っていたいかりがはずれ、これまで勝ち取ってきた国内資産や豪ドルに対する海外投資家の自信をそぐことになる」と述べ、インフレ目標はRBAの政策枠組みの中心的位置にあるべきとの見方を示した。  AMPキャピタルのオリバー主任エコノミストも、「インフレ目標を引き下げたり廃止すればオーストラリア経済はデフレに陥り、家計負債水準の高いこの国にとって惨事となる可能性がある」と述べた。  一方、インフレ目標を達成するために政策金利が引き下げられた結果、資産価格の高騰を招いているとする批判の声もある。  オランダ系金融大手INGのカーネル主任エコノミストは、各国の中央銀行がインフレ目標を設定してきたことで多くの経済的問題が発生したとし、「インフレ目標を達成しようと緩和的な政策をとることで生産性の伸びが阻害され、効率の悪い企業が低い投資リターンでも採算がとれるようになり、賃金の伸び悩みなどにつながっている」と述べ、インフレ目標に代わる新たなモデルが必要と訴えた。

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