【セイコー、シチズンほか6選】“ダイバーズ VS フィールド”、男心をくすぐるツールウオッチ対決
個性やステイタス性を主張するファッションアイテムのひとつして捉えらえることも多い腕時計だが、やはりその本分は時間を知る道具。そして、そのなかでもデイリーユースの即戦力として活躍してくれるのが実用性を重視して作られた“ツールウオッチ”だ。 【画像】ダイバーとフィールド、編集部オススメの6モデルを見比べる ツールウオッチに厳密な定義はないが、 “ツール(道具)”という名称が意味するように、なにか特定の作業を行うために “道具”として開発された背景をもつ時計を指す。軍用に開発され、実用時計のルーツとなったミリタリーウオッチ、ミリタリーウオッチの派生系と言えるアウトドアに適したフィールドウオッチ、潜水用に開発されたダイバーズウオッチなども“ツールウオッチ”に当てはまる。 現在は多様なジャンルに細分化されているツールウオッチだが、共通する魅力と言えるのが、実用性の高さだ。装飾品ではなく、あくまでも道具としての機能性を追求して開発されたバックボーンがあるため、正確に情報を読み取ることができる“視認性”や、ラフな使用に耐える“高耐久”などの共通点を見出せる。 クルマしかり、アウトドア用品しかり、男はとかくツール感のあるギアにロマンを感じるもの。機能性を追求した意匠、道具としての絶対的な信頼感を備え、しかも常に身に着けていられるツールウオッチは、その最たるものと言えるだろう。
【ダイバー系】の狙い目ツールウオッチ
ダイバーズウオッチは逆回転防止ベゼル、200m防水を備えることが一般的な定義となるが、日常使いで逆回転防止ベゼルの重要度は低い。そのため、厳密なダイバーズウオッチではないが、200m防水のスペックを備えるダイバー系モデルを含めてセレクトしてみた。
KUOE(クオ) ソンブレロ 90-011(アイボリー文字盤) 宇宙で最も美しいといわれる“SOMBRERO GALAXY(ソンブレロ銀河)”から名付けられた“クオ”初のダイバーズウオッチ。20気圧の防水性能を備え、ケースはユニークなフォルムを採用しつつも堅牢に設計されている。文字盤にはアンティーク感の高い落ち着いたトーンとリネンテクスチャーを施すことによって渋い雰囲気を醸し出す。国産ムーヴメントの最高峰として名高いMiyota製のCal.9039を搭載。安定した精度はもとより3.9mm厚という薄さを生かして、堅牢ながもケース厚を12.45mmに仕立てたのも美点だ。SS(38mm径)。20気圧防水。自動巻き(MIYOTA Cal.9039)。11万3000円(ドイツ製革ベルト付属)