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小斉平優和が米下部ツアー参戦で渡米 待機期間の過ごし方は? 今後の予定は?【PGAツアー昇格目指して】

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ゴルフ情報ALBA.Net

今季から米国男子の下部ツアー、コーン・フェリーツアーに参戦中の小斉平優和が、6月11日のシーズン再開に向け渡米した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界中のゴルフトーナメントが3月にストップ。すでに1月から同ツアー6試合に出場していた小斉平は、いまどんな気持ちなのか。 松山英樹のスイングはココがスゴイ!【解説つき連続写真】 24日(日)に成田空港を飛び立ち、米国フロリダ州に降り立った。コロナの影響により入国後14日間は隔離、待機を命じられているなか、外で練習できるのは6月7日から。小斉平が待機場所に選んだのは現地在住の倉本泰信宅。ゴルフ専門チャンネルなどにも出演するプロゴルファー、レックス倉本の自宅だ。 「マネジメント会社の関係で倉本さんを紹介していただいて、お世話になることになりました」。米ゴルフ界にも精通し自身もプロゴルファーである倉本氏の自宅なら、小斉平にとって生活面では不安はなさそうだが、「練習もほとんどできませんし、家のなかにいることになりそうです。11日に開幕するコーン・フェリーツアーの再開戦の週にコースに向かって練習を開始する予定です」と、試合勘や技術面で不安が残るのは否めない。 現地に到着した小斉平は、「家の中でトレーニングをしました」と初日は時差ボケと闘いながらも、すでに14日間の待機期間を始動。倉本氏によると「自宅内に自分用のトレーニングルームがあるので、そこを使ってもらいます。球も打てるように、庭にもネットを張ろうかと思っています」と、できる限りのサポートを惜しむことなく、小斉平をバックアップする予定だという。 「こちらも徐々に自粛が解除されはじめ、今はレストランなども開いてきています。とはいえ、小斉平プロは自宅での待機なので、毎日の検温や人との接触を避けるため外出は控えるといったガイドラインを守りながらになるので、大変だと思います」と倉本氏。まずは体調管理をしながら、2週間後の試合開始に向けて室内での調整が続く。 高校時代からアマチュア界のトップを走り続けて高3年の冬にプロ転向。2017年には日本ツアーの出場権がかかった予選会へのエントリー失敗もあって、18年は戦いの場をPGAツアーチャイナに求めた。ここで賞金ランキング4位に入ると、年末の国内QTでも上位入り。19年は日本ツアーにフル参戦したが、賞金シードには届かなかった。そこで年末のコーン・フェリーツアー予選会を受験し、上位で通過。今年の米下部参戦を決めた。学年でいけば日本の女子ツアーをにぎわせる1998年度生まれの黄金世代と同じ。昨年の「マスターズ」や「全英オープン」にも参戦し、国内ツアーの「三井住友VISA太平洋マスターズ」でアマチュア優勝を果たした金谷拓実とも同学年だ。注目が集まる世代の中にあって、異色の道を淡々と、しかし力強く進んでいる。 年明けからバハマ連戦、コロンビア、パナマなど、普段では行くことのない国々を転戦。「基本はキャディさんと二人での移動です。言葉の問題はありますが、特に大変というのはありません。ツアーのレベルも高いですし、日本でいえばレギュラーツアーと変わりないかもしれません。行って良かったと思います」と、下部ツアーチャレンジ初期段階を振り返る。その後3月からは相次ぐ中止もあって、一度帰国。昨年のQTで上位に入ったかいもあって、今季も日本ツアーの出場権を保有するが、その日本も6月いっぱいまで中止が決まり、国内で調整を続けた。 「国内でも外出はできなかったので、ほとんど家にいることが多かったですし、ジムもやっていなかったので、そういう点でも不安はありました。特にモチベーションが上がらなかったです」。渡米直前に所属する太平洋クラブでのミニ合宿を行ったとはいえ、技術、肉体、気持ちすべての面で100%に仕上げての渡米ではなかった。さらに14日間の待機という厳しい状況でも米下部ツアー参戦を継続するのはなぜか。 下部ツアーの出場権を持つとはいえ小斉平の優先順位は高くない。このままいけば、再開後の2試合目以降は出場も難しい状況だ。「2試合で稼がないと、そのあと出られないので、結果を出さないといけません」と小斉平。「日本の試合が始まれば出たいと思いますが、今の気持ちはアメリカで出続けたいので頑張るだけです」。年初の6試合では予選落ち4回で最高成績は66位タイと決して順調な滑り出しではなかったため、再開後の2試合で米残留を目指す。 スタートダッシュに失敗し、コロナ禍で翻弄されたシーズン序盤。それでも「昔からの夢でしたし、やっぱりPGAツアーでやりたいというのもありますので」と険しい道を進んでいく。「言葉や移動もあって、日本の倍は疲れますけど、日本でもシード権を持っていないので、そういうときだからこそ挑戦できることだと思っています。日本ツアーの上位の選手ならコーン・フェリーでも十分通用すると思いますけど、日本のシードがあるとなかなかそうもいかないでしょうし…」。 PGAツアーに出場するには1年間の下部ツアーを戦い抜いて上位に入り、入れ替え戦を勝ち抜いてようやく一部試合の出場権を得るという仕組み。長期スパンでの挑戦になるため、多くの日本人選手も二の足を踏むのが実情だ。そんななかでも夢を追いかける小斉平。コーン・フェリーと同じ6月11日に華々しく再開するPGAツアーでは、松山英樹や小平智が最高峰の戦いを続ける。その裏でひっそりと再開する下部ツアーで、一人の若者が挑戦の歩みを再び踏み出すことも忘れてはならない。 <ゴルフ情報ALBA.Net>

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