「おかず1個で米を5合食べる日本人」が中国で“1億回再生”され一躍スターに。本人を直撃
中国に無断転載された動画が累計1億回以上再生
動画をアップし始めてほどなく、FFヤスエダ氏はある異変に気づく。 「TikTokやYouTubeのコメント欄に中国語が多いんです。翻訳してみると、『お前は中国で人気だ』とか、『今すぐ中国に来てくれ』という内容。 通常だと中国から日本のTikTokは観れないんですが、ちょっと知恵のある人に無断で転載されて、しかもそれが累計1億回以上再生されるほどバズってるらしいです」 少し調べると、中国のSNSや動画サイトに無断転載をしている大量のアカウントがヒット。本人の知らぬところで「米饭仙人(お米の妖精)」という愛称まで付けられていた。 「最初から海外ウケを狙ってOne food ricemanという名前にはしましたが、無断で転載するなよと(笑)。AIを使って僕が白米を食べながら美女とキスしまくる動画を作る奴もいるし、人気になるのは嬉しいですがパクられていたのは悔しかったですね」 そうしたラブコールを受け、彼はついに中国向けにアカウントを作成した。 「中国向けのコンテンツプロデューサーの山下智博さんと、後輩芸人で中国出身のいぜんの二人に協力してもらいながら、中国版TikTokの抖音(ドウイン)、中国版ニコニコ動画のbilibili(ビリビリ)、中国のSNSの小红书(シャオホンシュー)のアカウントを作りました」
中国の学生が食堂で真似する事態に
記事執筆時点でbilibiliのアカウントを作成してまだ3日ほどにもかかわらず、2本の動画がすでに500万回以上再生されている。抖音に至っては再生数が1350万回と、中国のネット民から熱烈な歓迎を受けているようだ。 「中国ではかなりバズっているみたいで、学生たちが食堂で僕の真似をしてくれているみたいです(笑)。この前は電車で中国人の方に握手を求められました」 国をまたいで動画を投稿しているが、現時点で収益化されているのは日本のTikTokのみなんだとか。 「10月20日に収益化されて、そこからアップした5本の動画の収益が合計で4万円ほど。まだまだこれからですが、アルバイト生活なのでやっぱり嬉しいです」 そんなOne food ricemanの今後の展望は? 「ネタがシンプルなので飽きられるのは早いかなと思ってて、手を変え品を変え頑張っていけたらなと思っています。おかずを『匂い』だけにしたり、料理の画像にしたりするのもいいかも。 あとは、太ってて大食いだと意外性がなくなっちゃうんで、太らないように気をつけたいですね(笑)」 One food ricemanが「中国で1番人気な日本人」になる日も近い!? 【松嶋三郎】 浅く広くがモットーのフリーライター。紙・web問わず、ジャンルも問わず、記事のためならインタビュー・潜入・執筆・写真撮影・撮影モデル役など、できることは何でもやるタイプ。Twitter:@matsushima36
日刊SPA!