【カンボジア】3回目の25年最賃交渉、労使が歩み寄り
カンボジア政府と労使の3者で構成する国家最低賃金委員会(NCMW)は6日、縫製・履物・旅行用品業界で働く労働者に適用する2025年の最低賃金を決める交渉の第3回会合を開いた。労使が歩み寄り、賃上げ要求幅の差が縮まった。クメール・タイムズ(電子版)が9日伝えた。 雇用主側が2米ドル(約286円)、労働者側が10米ドルの賃上げを提案。それぞれ1米ドル、14米ドルとした前回会合から乖離(かいり)幅が縮小した。労働者の代表のキム・チャンサムナン氏は、交渉妥結のため、提示額を引き下げたと説明した。 会合後の記者会見で、ヘン・スアー労働・職業訓練相は、交渉が進展し、妥結に近づいたとの考えを示した。政府は10月1~3日のプチュンバン(盂蘭盆)までの妥結を目指している。 NCMWは、政府、労働者、雇用者からそれぞれ17人の代表が参加し、計51人で組織。ヘン・スアー労働・職業訓練相が議長を務める。今後の会合は9月12日、19日、26日に予定されている。現在の最低賃金は204米ドル。