あすから実証運行へ 路線バス丸線・平群線で 3月14日まで 南房総・館山(千葉県)
南房総・館山地域公共交通活性化協議会は、日東交通が運行する路線バス「丸線」と「平群線」のルート変更を、あす18日から3月14日までの55日間の期間限定で行う。重複区間解消のための新規ルートや南房総市三芳地区での乗り継ぎなどを検証するための実証運行で、理解や利用を呼び掛けている。
南房総市の丸山地区から三芳地区や館山市の那古地区を走る丸線。南房総市の富山地区から三芳地区や那古地区を運行している平群線。
両路線は、民間バス撤退後の廃止代替バスとして運行している路線で、利用者減や車両の老朽化、路線延長が長いことによる費用の増加など課題があり、路線維持に向けた再編を検討している。
しかし、自家用車を運転できない地域住民にとっては貴重な公共交通の一役を担っているため、地域における持続可能な運行形態を調査するため、南房総市の三芳分庁舎敷地内での乗り継ぎや、小型サイズの車両運行、均一料金などを検証していく。
実証運行の期間中は、▽三芳分庁舎で路線バスの乗り継ぎができる▽那古地区と三芳地区から安房地域医療センター経由で路線バスが走る▽那古海岸通りを新たに走る▽三芳分庁舎―館山駅間は均一料金――に変更される。
丸線の運行ルートは、那古宿からイオンタウン前までの区間で、新たな実証運行ルートを設定。期間中は、那古宿―第一中学校前―那古海岸―館山聾分校前―市民運動場前―イオンタウン館山――となる。
一方の平群線は、土沢から館山駅前までの従来ルートを変更。実証ルートは、土沢―三芳分庁舎―本織番場―本織宇戸―安房医療福祉専門学校前―安房医療センター―南総文化ホール―館山駅前――に変わる。
運賃は、両線共通で三芳分庁舎から館山駅の間は1回200円。なお、平群線の平群車庫前から三芳分庁舎までと、丸線の細田または川谷から三芳分庁舎までの間は、従来どおりの距離制運賃となる。
割引制度があり、▽三芳分庁舎での乗り継ぎ利用者▽身体、知的、精神障害者と付添人1人(障害者手帳提示が必要)▽小学生(未就学児は無料)▽ノーカーサポート優待証提示者――は、共通運賃が半額(100円)になる。重複は不可。