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魂込めた店 最後も凜と 桐生の弁当店「ノザワデリカ」 5月末に閉店 フライングガーデンの源流

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上毛新聞

 「本当に、残念です」。創業者の野沢八千万(やじま)さん(72)は声を詰まらせ、目に涙を浮かべた。1981年の開店以来、人々に愛され続けた群馬県桐生市巴町の弁当店「ノザワデリカ」が5月31日で閉店、39年の歴史に幕を下ろした。

◎39年の歴史に幕 新型コロナの密集防止で告知はせず

 妻と一緒に初めての店「ピザ&クレープ ノザワ」を桐生で開いたのは1976年。その5年後にオープンしたのが「ノザワデリカ」だ。「他店より圧倒的においしいプロの味」を追求。「真心という隠し味を入れ込んだ」というしょうが焼き弁当やナポリタンは多くのファンを生み、年間約10万人が訪れたという。その後、人気メニュー「爆弾ハンバーグ」で知られるレストラン「フライングガーデン」1号店を同市内に開いた。

 「ノザワデリカ」は20年ほど前に別会社化し、長男の良史さんが代表となってからも味の追求を続けた。高い技術を持つ開店当初のスタッフが中心となって店を支えたが、スタッフが高齢化したり病気になったりし、継続が難しくなった。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止で、混雑や密集を避けるべきとの判断から事前に閉店を伝えなかった。店の貼り紙で閉店を知り、嘆いたファンもいた。

 「代表作の一つ」。飲食店百数十軒の開店に携わってきた野沢さんは言い切った。「私の魂が入った店。これだけ愛され、惜しまれる店はそうそうないよ」。凜(りん)としたたたずまいに、注ぎ込んだ情熱の大きさを感じた。(桐生支局・村岡瑞基)

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