小泉孝太郎「政治家はいちばんなりたくなかった職業」年齢を重ねて感じる父・小泉純一郎の「ハートの強さ」
数々のドラマや映画に加え、バラエティや情報番組のMCなど、さまざまな分野で活躍している小泉孝太郎さん(46)。2002年に俳優デビューして以来、その爽やかなルックスと物腰柔らかな印象で数多くの視聴者を魅了してきた、小泉さんにとってのさまざまな「THE CHANGE」とは。【第4回/全4回】 ■【画像】爽やか!小泉孝太郎さん、前髪を作り日焼けでイメチェンの最新ショット■ 代々政治家という環境に生まれながらも、自身が選んだ道は“芸能界”。そんな小泉孝太郎さんにとって今後「CHANGE」になりそうな役について、また、父・小泉純一郎氏や「政治家」への率直な思いを話してくれた。 ――これまで、様々な役を演じてこられましたが、これから挑戦してみたい役はありますか。 「気になる職業はたくさんありますけど、もっと年を重ねた頃にやってみたい、いつかそこに向き合ってみたいなと思うのは、政治家の役です。 僕の生い立ちもあって、政治家はいちばんなりたくなかった職業であり、自分とは切り離していたんですけど、それを受け入れて“やってみよう”と思った時に、自分が小泉家に生まれて、そこでいろいろなものを見てきたことが、ムダではなかったんじゃないかと思うことがあるのかもしれないなって」 ――役を介すことで、これまでとは違う政治家の見方ができるかもしれないですね。 「そうですね。役だからこそ楽しんで受け入れられるんじゃないか、お芝居するからこそ面白いと思えることがある気がするので、いつか挑戦してみたいなと思います」
「政治家にはなれない」と思った理由
――政治家を敬遠していた理由というのは、やはりお父様の姿を見てきて思ったことなのでしょうか。 「政治家の仕事って、正解がないんですよ。例えば、“あなたのおかげでうちの業界は助かりました。ありがとうございます!”っていう人がいたとしたら、その何倍も反対意見の人がいる。サイコロの目でいうと、こちら側から見れば1だけど、その反対では6に見えている人がいて、感謝する人と恨む人が常に毎回いるわけですよ。そういう世界だから、恐怖しかない。 政治家は国民の生命と財産を守るという大きな使命を抱えていますが、僕には “これがあなたたちの生命財産を守れる方法です。これがみんなにとっての幸せなんです“という答えはとても出せない。だから自分は政治家になれないと思ったんです」 ――子供のころから現在までで、父親への思いに変化はありますか? 「とんでもなく強じんな精神力と体力を持った人だと、年々感じます。僕は今まで、父が愚痴をこぼしたり、コメンテーターや政治評論家の人からどんなことを言われようと、だれかの悪口を言ったりしたことを一度も見聞きしたことがないんですよ。よくあの荒波にくじけなかったなと思うし、長年にわたって “小泉純一郎”をやり遂げたハートの強さというのは、自分が年齢を重ねてより一層感じますね」