金谷拓実、第2日最少タイの65で4位浮上 逆転賞金王へ「アグレッシブなプレーを続ける」/国内男子ゴルフ
日本シリーズJT杯第2日(29日、東京・よみうりCC=7002ヤード、パー70)今季の優勝者ら30選手による最終戦。17位から出た金谷拓実(26)=Yogibo=がこの日最少タイの65をマークし、通算4アンダーの4位に上昇した。賞金ランキング1位の平田憲聖(24)=ELECOM=は66で回り、通算2アンダーの10位。昨季賞金王の中島啓太(24)=フリー、ツアー通算1勝の片岡尚之(26)=CS technologies=が通算9アンダーで首位に並んだ。 キングへの道をこじ開ける。金谷は前日から6打縮める65をマークして4位に浮上。6バーディー(1ボギー)を奪い、「昨日はいいラウンドができなかったから、ある程度開き直ってプレーすることができた」と手応えをにじませた。 前日は午後に風が強まった影響でパーオン率61%(15位)と苦しんだが、この日の風は穏やか。「アイアンショットがすごく良くてチャンスを多く作れた」とパーオン率は72%(4位)に上昇した。序盤の3番、5番(ともにパー4)では15メートルのバーディーパットを沈めるなどグリーン上も好調。今大会過去3度の出場で全てトップ5位以内という好相性ぶりを発揮した。 今季最終戦は残り36ホール。注目は賞金ランキング上位6人までに可能性が残された賞金王争いだ。日本ゴルフツアー機構(JGTO)が発足した1999年以降、最終戦で6人に賞金王のチャンスがあるのは史上最多。第1日は同ランク順の組み合わせという〝直接対決〟で、全員がアンダーパーで回れない独特の緊張感が漂った。 スコア順となったこの日は一転、金谷以外もスコアを伸ばす展開。66で回った同ランク1位の平田は10位につけている。約288万円差の金谷は、この日終了時点の順位では平田を逆転できない。仮に平田が最下位に終わったとしても、金谷は最低でも2人までの8位タイに入る必要がある。だが、逆転優勝なら文句なしの初戴冠だ。 「アグレッシブなプレーを続けてスコアを伸ばせるように頑張りたい」
5打差の首位を追う残り2日間。金谷が最後の力を振り絞る。(阿部慎)