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「最近、娘の様子がおかしいのです」ある地下アイドルの家族を襲った“前代未聞の恐怖”

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文春オンライン

 京都・蓮久寺の三木大雲住職のもとには、助けを求める人が絶えない。ポルターガイストに悩まされている、人形をお祓いしてほしい、さまよう霊を供養成仏させてほしい……。そんな実話や自身の体験など、現代の怪談、奇譚の数々を収めた 『 続々・怪談和尚の京都怪奇譚 』 (文春文庫)より、背筋も凍る「地下アイドル」を特別公開。見えない世界に触れることで、あなたの人生も変わる……のかもしれない。 【写真】この記事の写真を見る(4枚) ◆ ◆ ◆  地下アイドルという職業をご存じでしょうか。  アイドルといえば、実際に会う事が難しい高嶺の花というイメージがあります。しかし、地下アイドルと呼ばれる方々は、ファンとの距離が近く、ライブの後などに握手や写真、おしゃべりなどが出来るアイドルです。  そんな地下アイドルをされている娘さんをお持ちのお母さまがお寺に相談事があるとお越しになりました。 「実は最近、娘の様子がおかしいのです」  そう切り出すと娘さんの最近の様子をお話しくださいました。 「ここ最近、娘がやたらと奇妙な独り言を言うのです。聞いたこともない低いトーンと乱暴な口調で『わかったから話しかけるな』とか『うるさい、黙っていろ』など、まるで誰かと会話をしている様な雰囲気です。  私が、『誰と話しているの』と声をかけると、途端にいつもの調子に戻って『何も話してなんかいないよ』と不思議そうな顔でこちらを見てきます」

ファンからのストーカー被害

 私が娘さんがこうなられた事について、思い当たることはありますかとお聞きしたところ、こんな答えが返って来ました。 「実は娘は、ある男性からのストーカー被害にあっていました」

「あの男性、自殺したみたいですよ」

 ある日のライブの帰り際、後を着けられ、自宅を特定されたようなのです。それからというもの、毎日の様に手紙がポストに届くようになったといいます。 「その手紙の内容は『結婚しよう』とか『僕一人のアイドルになって欲しい』とか、果てには『僕のものになってくれないなら殺す』などといった過激な内容の物までありました。もちろん、警察にも相談し、家の周辺を重点的に警戒してもらえるようになりました。  そんなことがあっても娘は心を折られることなく、地下アイドルとしての活動を続けていました。  ところが、ある日を境にこの男性がライブに顔を出さないようになったのです。それと同時期に、家への手紙も全くなくなりました。不思議に思っていると、あるファンの方から『あの男性、自殺したみたいですよ』と聞きました。それを聞き、大変不謹慎ながら娘と『良かった』と安心しました。   ただ、その日の夜から、娘の例の独り言が始まったのです」

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