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W杯史に残る名勝負を目撃した、 BGMが世界一美しいスタジアム

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エルトン・ジョンの『ユア・ソング』、シカゴの『イフ・ユー・リーヴ・ミー・ナウ』、カンサスの『ダスト・イン・ザ・ウインド』、さらにはダイアー・ストレイツの『サルタンズ・オブ・スウィング』等々、アコースティック系の名曲と、そのアンダルシア調の手拍子は抜群の関係にあった。  日本から遙か遠くの地を訪れていることを実感した。はるばるどこかから渡ってきたツバメと、自分を重ね合わせていた。まさに旅情をかき立てられる瞬間だった。その影響で翌日、フラメンコショーを見に行った記憶がある。  バルセロナにもレアル・マドリードにも、チームのテーマ曲があって、試合前に大きな音量で流すことが恒例になっているが、スタジアムで実際に聞いていちばん感激したのは、セビージャのクラブのテーマ曲になる。「セビージャ、セビージャ、セビージャ~」。悠揚迫らざるアンダルシア調のメロディを、たとえば同じセビージャを本拠地にするベティスと戦うアンダルシアダービーの現場で耳にすると、胸は否が応でも高鳴るのだ。こちらまで手拍子を入れたくなる衝動に駆られる。

別のシーズン、アンダルシアダービーが行なわれた11月になっても、ラモン・サンチェス・ピスフアンにツバメは舞っていた。このセビージャで冬を越すのだろうか。欧州大陸の各スタジアムをねぐらに、俯瞰しながら渡り歩く、サッカー好きのツバメがいたりすると面白い。

杉山茂樹●文 text by Sugiyma Shigeki

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