500万円でアナタのスカイラインGT-Rが復活!!! 日産サービスセンターの取り組みが素晴らしいぞ!!!
2025年1月10日から開催された「東京オートサロン2025」(千葉県・幕張メッセ)に、今年も日産サービスセンターが、「車体リビルドパッケージ」を受けた日産「スカイラインGT-R(R34型)」を披露した。 【写真を見る】日産サービスセンターが手がけたR34型スカイラインGT-Rの細部(10枚)
スカイラインGT-Rオーナーにとって朗報だ!
現在、人気がうなぎのぼりの日産の歴代スカイラインGT-R。東京オートサロン2025で目をひいたのは、日産サービスセンターによって、ピカピカの新車のようにレストアされたR34型スカイラインGT-Rだ。 R34型は、1999年に発売され2002年まで生産されたGT-Rとして5代目にあたるモデル。型番からファンは“R34”と通称する。東京オートサロンで新車が発表されたので、主催者にとっても思い入れひとしおのモデルだろう。 R34型は、プリンス自動車工業出身で、初期のGT-Rモデルの開発担当者だった桜井眞一郎の衣鉢を継いだ渡邉衡三(わたなべ・こうぞう)の指揮下で開発されたモデル。 人気が高い理由は、先代R33よりさらにスポーティさを追求した設計思想にある。ホイールベースを含めてボディのコンパクト化と、各部の空力特性の見直しで、操縦性と高速走行性能の向上を目指していた。 「ブースに展示車を置いた意味は、私たちのサービスを知ってもらいたいからです」 そう話してくれたのは、日産サービスセンター北海道支社の越智政之支社長。 「R34型の最後のモデルがラインを離れてから20年以上経っていて、『車体がヤレてきている(のでなんとかならないか)』という声をユーザーの方々からもらうようなりました。そこで、私たちは、モノコックシャシーをフルレストアする事業をはじめています」 全国に8カ所あるサービスセンターのうち、苫小牧の北海道支社と、本社・京浜支社が、このサービスを展開。パワートレインを含むすべての内外装を取り外してシャシーの状態を診断し、必要とあればパネルの作り直しまで行うという。もちろん日本各地の支社でオーダーを受け付けている。 「新車同等以上の車体へリビルトします」と、パンフレットに書かれている。 「今、昔のスカイラインGT-Rを手放す人がいて、車両が欧米のマニアの手に渡っている状況が存在します。それではもったいないので、このサービスを利用していただきたい、と、私たちは思っています」 価格は「車体リビルドパッケージと呼ぶこのサービスの価格は¥5,000,000(税込み¥5,500,000)のワンプライス」(越智支社長)だそう。ドライブトレインとかサスペンションシステムとかは含まれていない。 「街中のショップで面倒をみてもらえるものは、オーナーが、好みのショップに依頼すれば良いというのが私たちの考えです。シャシーについては、R34型に限らず、もっと古いR32型でも対応できるので、相談にのっています」 これまで2台を手がけ、いま3台目の予約が入っているという。「余力はまだまだあるので、是非とも連絡いただければ」と、越智支社長は言っていた。これって、古いクルマに乗っている人には、大変嬉しいサービスではないか!
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)