【フェブラリーS】レッドルゼルはレース間隔、カフェファラオは気分次第 人気馬の死角は?
レッドルゼル
確固たる実力馬不在の一戦となった今年のフェブラリーS。上位人気に支持されそうな馬について、その死角を分析していく。 【フェブラリーステークス 2021予想】データ予想!カフェファラオを倒す東京巧者とは?(SPAIA編) まず、レッドルゼルの不安材料はレース間隔だ。全7勝中6勝が中6週以上というレース間隔でのもの。馬券圏内を外したことはたった2回しかないが、その2回は中2週と中3週だ。今回中2週という臨戦過程に黄色信号を灯したい。 レッドルゼルはロードカナロア産駒。同じ父を持つアーモンドアイもなるべくレース間隔をあけて使うようにされていた。全11勝のうち8勝が実に2カ月以上のレース間隔であった。中2週のヴィクトリアマイル→安田記念というローテーションでは、1.3倍の支持に応えられず、2着に敗れている。 このように、ロードカナロア産駒は間隔を詰めると脆い。これは体質が弱いとかではなく、真面目すぎる気性ゆえのものだと予想できる。馬産地でも「ロードカナロア産駒は気性が穏やかで操縦性も高く、真面目」との声をよく聞く。 そのためかレースでも一戦一戦、本気で走るため、レースでのパフォーマンスは高いものの、他の馬よりもダメージが大きく、連戦では力を発揮しにくいという構図だ。 血統的にも、レッドルゼル自身の戦績を振り返ってみても、レース間隔が詰まる今回、前走以上のパフォーマンスは期待しにくい。
カフェファラオ
カフェファラオはチャンピオンズCの時にも「危険な人気馬」として取り上げた馬。短所は気性的な危うさだ。父であるAmerican Pharoahの産駒に総じて見られる特徴でもある。気持ちが走る方向に向くかどうかで、圧勝か大敗か、というムラのある成績になりやすい。 American Pharoah産駒はこれまで【19・4・3・36】と、1着の回数に比べて、2~3着の数が極端に少ない。気分が向けば圧勝だが、嫌なことがあると大敗してしまう。そんな傾向を持つのが特徴だ。 カフェファラオ自身もこれまでの成績は6戦4勝で、負けたレースは7着、6着と馬券圏外へ飛んでいる。それも1度は単勝1.1倍という断然の支持を裏切ってのものだ。軸にするのはかなり危なっかしい。 同産駒のリフレイムという馬もデビュー2連勝を飾ったが、その後2走は着外。先日のクイーンCでは3番人気を背負いながら13着に大敗したのが記憶に新しい。 「勝つか大敗か」。これにヤマを張るのが得策で、穴党は思い切って無印にするのも作戦としてアリかもしれない。ただし、American Pharoah産駒の単勝回収率は156%と優秀。思い切って1着固定にするのも当然アリだ。 カフェファラオに限らず、American Pharoah産駒を見かけたら実践してみてほしい馬券術だ。