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シャネルがパリコレでココ・シャネルと往年女優の関係を紐解くショーを開催!

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VOGUE JAPAN

ヴィルジニー・ヴィアールは、自らの夢を追いかけたアイコニックな女優たちとココ・シャネルの関係に着目。シャネル(CHANEL)の服に身を包んだ彼女たちの装いやハリウッドにオマージュを込めた。 CHANELの2021年春夏コレクション動画をみる。

10月6日、パリコレ最終日の朝は、シャネル(CHANEL)。パンデミックを受けデジタル形式での発表となったリゾート、オートクチュールを経て、2021年春夏はロックダウン後初めて開催されるフィジカルなショーとなる。 舞台はおなじみのパリ・グランパレにカムバック。ただ、これまでのヴィルジニー・ヴィアールによるによるショーを振り返ると最も大きく、最もシンプルなセット。ハリウッドサインに見立てたシャネルの文字を象った建造物は、数々の女優を起用してきた「CHANEL NO.5」の広告キャンペーンを彷彿とさせるアイコニックな存在感を放つ。 シャネルと女優たちは、長年強い絆で結ばれている。その関係のはじまりは、1930年代にまでさかのぼる。当時、ココ・シャネルは黄金期のハリウッドに渡り、グレース・ケリー、ジャンヌ・モロー、デルフィーヌ・セイリグの衣装を手がけ、映画産業の現場から「写真映り」の概念を習得した。ショー開催の前に公開されたイネス・ヴァン・ラムスウィールド&ヴィノード・マタディンが手がけたティーザー動画には、1960~1970年代の映画界で活躍したロミー・シュナイダー、アンナ・カリーナ、ジャンヌ・モローといった名女優の姿が映っている。シャネルのスーツを着こなしていた各世代の女優たちは、シャネルの大切なミューズでもあったのだ。また、ココ・シャネルの後を受け継いだカール・ラガーフェルドも、多くの映画の中で女優の衣装を手がけていた。 ちなみに、今季のショー会場には、現代の女優マリオン・コティヤール、ヴァネッサ・パラディ、リリー=ロッズ・デップ、アンナ・ムグラリスが参列した。

夢を追いかけ人々に夢を与えた女優とシャネルの関係に焦点を当て、パリシックに昇華された同コレクション。ファーストルックに登場したセットアップは、シグネチャーのツイード生地がグラフィカルに解釈され、ゆったりとしたシルエットに。全体にわたってフェザー、スパンコール、シフォンが、レッドカーペットの装いに見る華やかなタッチを加えている。ピンク×ブラックのバイビングでシャネルらしいデザインのロングカーディガンは女優のオフスタイルを想起させる。 ほかにも、ネオンサインの光を転写したプリント、古典的な映画のカウントダウンが「5」秒で止まったモチーフ、「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」の星型アクセサリー、モノクロのロゴプリントといったハリウッドへのダイレクトなオマージュも。なかでも、ポータルなメイクボックスをぎゅっと小さくしたようなミニバッグがとびきりキュート。エレガントな装いに可憐な印象を与えている。

ヘアはナチュラルにまとられた一方、メイクは余韻を残すスモーキーアイが印象的だ。エモーショナルで、自ら未来を切り開いていく意志の強い女性像が浮かび上がる。 「実際にどう生きたかということは大した問題ではない。 大切なのは、どんな人生を夢見たかということだけ」。ココ・シャネルが残したこの金言が、今回のショーから聞こえてくるようだ。 暗い時代だからこそ、と華やかな装飾やセットを期待した人もいるかもしれない。だけど、シャネルは時代に呼応し、実用とエレガンスを重んじるブランド。もちろん、そこに夢を添えて。ヴィアールは、不安の多い今の時代を生き抜く女性たちに向けて、新しいシャネル像を示した。

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