「カーナビ履歴」で遺棄現場特定につながる 静岡・会社役員死体損壊・遺棄事件「ビル火災」が経営トラブルの起点か
飲食店を経営する男性の遺体が静岡県藤枝市の山中で見つかった事件で、逮捕された3人は遺体を車で遺棄現場に運んだ後、静岡県中部のカー用品店に清掃を依頼していたことが分かりました。事件に関わる証拠を隠そうとした可能性もあるとみて、警察は捜査しています。 この事件は静岡市の会社役員の男性(30)が藤枝市の山中で遺体で見つかったもので、警察は遺体を損壊し、遺棄した疑いで死亡した男性が経営していた会社の関係者の会社役員の男(31)、飲食店店長の男(27)、アルバイト店員の女(19)の3人を逮捕しました。 この遺棄現場の特定につながったのは、遺体を運んだとみられる車の「カーナビ履歴」でした。捜査関係者によりますと、3人は車で男性の遺体を山中に運び、その後、静岡県中部のカー用品店に清掃を依頼していたことが新たにわかりました。押収した車からは、男性の血液反応が出たとみられていて、警察は3人が事件に関わる証拠を隠そうとした可能性もあるとみて調べてています。 死亡した男性と逮捕された3人は知人同士で、会社役員の男(31)は死亡した男性の会社の役員。27歳の男は、会社役員の男の経営する飲食店の店長、19歳の女は会社役員の男らが経営する飲食店で以前、アルバイトとして働いていました。 「経営」をめぐるトラブルを調べる警察が注目するのは、2022年発生した静岡市葵区呉服町の「雑居ビル火災」。死亡した男性は「火元」となった店舗のオーナー、会社役員の男も店舗経営に関わっていて、警察はこの「ビル火災」がトラブルの起点になったとみて調べていることが捜査関係者への取材でわかりました。 警察は3人が男性が死亡したいきさつについても知っているとみて、殺人容疑も視野に捜査を進めています。
静岡放送