広島、史上最強の助っ人打者は? 歴代助っ人外国人選手ランキング第1位<野手編> 攻守に輝き放った「赤ヘル打線」の中軸
プロ野球は今年もシーズン開始に向けて各球団補強を進めている。昨季の覇者・東京ヤクルトスワローズを見ても分かるように、チームの上位進出の鍵となるのが助っ人外国人選手の存在だ。近年では、メジャーリーグ経験のある選手も数多く来日し、その存在感は増すばかりだ。今回は、各球団の歴代助っ人外国人選手をランキング形式で振り返り、活躍した選手の傾向を探っていきたい。【広島・野手編】 【2021-2022年版】広島東洋カープ 助っ人外国人選手の新入団・退団・契約延長一覧 ※成績はチーム在籍期間の通算成績、ランキングはこれを基準に作成。
第1位 ジム・ライトル
右投左打 外野手 在籍年数 6年(1977~1982) 成績 764試合、打率.288、853安打、155本塁打、491打点、27盗塁 強力「赤ヘル打線」の一員として、黄金期を支えたライトル。勝負強い打撃に加え、強肩を活かした外野守備にも定評があった。 アメリカ合衆国出身、身長181センチ、体重85キロ。フロリダ州大から、1966年MLBドラフト1巡目(全体10位)でニューヨーク・ヤンキースに指名され入団。69年に同球団でメジャーデビューすると、70年には規定未到達ながら打率3割をクリアした。その後、シカゴ・ホワイトソックス、モントリオール・エクスポズ(現ワシントン・ナショナルズ)、ロサンゼルス・ドジャースと渡り歩いたが、レギュラー定着には至らなかった。 広島には1977年に入団。初年度からライトのレギュラーに定着し、打率.301、19本塁打、65打点をマークする活躍を見せた。2年目はさらに成績を上げ、惜しくも「3割30本100打点」には届かなかったが、打率.296、33本塁打、108打点の成績を残した。 1979年、1980年の2年連続日本一にも大きく貢献。特に80年の日本シリーズでは、3本の本塁打をマークする大活躍で、シリーズMVPも獲得した。81年にはキャリアハイの数字でリーグ最多安打、ベストナインに輝いた。また「3割30本100打点」も、同年に達成している。 主に中軸として安定した成績を残し続けたライトル。一方で守備面でも在籍6年間でダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)に4度輝いた。退団後は、南海ホークス(現福岡ソフトバンク)で1年間プレーしている。
ベースボールチャンネル編集部