【阪神JF】話題性だけじゃないソダシ データ面も完璧だし
今回はBコース使用
JBCクラシックのチュウワウィザードのレースを見た時、逃げたダノンファラオさえ潰せば勝てると信じていたようなレースぶりが印象だった。結果的にマークした相手を間違ったのだが、先週のチャンピオンズCではクリソベリルをきっちりマーク。相手が意外に早く失速した以外は思った通りの競馬ができたのではないか。 【阪神ジュベナイルフィリーズ 2020予想】東大・京大式!好データ発見!メイケイエール、ソダシの2強に待ったをかける馬とは? 実はこの馬、中京以外の左回りコースで4戦4勝。その中京もスムーズさを欠きながら追い上げた昨年のチャンピオンズC、そして今年の内容から苦手意識は全くなし。名うての左巧者といってもいいだろう。 さて、師走のGI第二弾は12月13日(日)に行われる第72回阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神JF)。阪神3歳牝馬Sから現在の名称に変わったのが2001年で、コースがリニューアルされて外回りの芝1600mで施行されるようになったのは2006年から。 旧コース時のゲート位置は1コーナー奥。スタートしてすぐカーブが待っており、外枠は不利とされていた。改修後は現在のバックストレッチの中間やや左寄りがスタート地点。ゲートを出てからしばらく直線が続くので、枠順による不利はほぼなくなった。 改修後初の阪神JF(2006年)の勝ち馬はウオッカ。のちにダービーやジャパンカップを勝つ名牝である。以降、2008年ブエナビスタ、2009年アパパネ、そして2017年ラッキーライラックなど、クラシックや古馬の大レースを制した馬が名を連ねている。今年のメンバーからも偉大な先輩に続く馬が現れるのだろうか。要注目である。 リニューアル後は枠順の有利、不利がなくなったと書いたが、脚質も同様だろうか。せっかくなので、今回は阪神競馬場が今のコース形態になった2006年以降、過去14年のデータを基にして検証してみることにした。 結果はというと、勝ち馬14頭中9頭が差し馬。確かにこのレース、大外を回った馬が差し切るというシーンが頭に残っている。逃げ切ったのは昨年のレシステンシアだけだ。 ただし今年は京都競馬場が改修工事に入った関係で、連続開催の2開催目というのが例年と違う点。しかも、この週から仮柵が設置される(例年はAコース)。阪神がリニューアルしてから年末に連続開催した例がないだけに、これがどう出るか見ものである。