選挙ポスター候補者の名前なぜ“ひらがな”? 立候補した人に聞く 漢字と比べて当選率は変わる?
メ~テレ(名古屋テレビ)
夏の東京都知事選や秋の衆院選、11月の名古屋市長選と今年は選挙が多い一年でした。 そこで「選挙ポスターあるある」です。なぜ候補者は名前をひらがなにするのか疑問に思ったことはありませんか。 10月に行われた衆議院議員選挙。街中で立候補者のポスターをよく見かけた人も多いのではないでしょうか。東海3県では、掲示板が2万カ所以上に設置されていたといいます。 各候補が有権者に顔と名前を売り込むため、さまざまなアイデアを詰め込むこのポスター。よく見てみると、名前の一部をひらがなにして表記する人が多いんです。 公職選挙法では、立候補者は戸籍上の本名を届け出る必要があります。しかし、ひらがなのように「通称」も申請をし、選挙長に認められれば使用できるため、ひらがなを使う人が多いんです。 10月の衆院選では、東海三県で立候補した87人中なんと63人、7割以上の人が名前の一部を漢字ではなく、ひらがなに変えていました。 ひらがなを使う立候補者について、有権者に聞いてみると・・・ 「孫も名前を言うんですね。漢字だと名前って難しいですよね、読みが。ひらがなだと分かりやすくていいんじゃないですか」(60代) 「ひらがなは印象には残りにくい。漢字の方がパッと見て分かるから」(30代) 「あまり難しい字は書きたくないですもんね」(50代)
芸能人のイメージに合わせて
実際に名前をひらがなに変え、立候補した人はどういう思いだったのでしょうか。 まずは、愛知14区比例復活で初当選した立憲民主党の大嶽理恵氏。大嶽氏は愛知県内で唯一、ひらがなのフルネームで立候補しました。 「おおたけの『たけ』が難しくて、御嶽山の『嶽』を書きますので」(おおたけりえ氏) 豊川市議に初当選した2007年から全てひらがなで出馬。名前の『理恵』までひらがなにした理由はーー 「芸能人もひらがなの『りえ』の人が多いじゃないですか。『宮沢りえ』『ともさかりえ』『くわばたりえ』『おおたけりえ』ということで、全ひらがなにしました。やわらかい感じに受け取ってもらえたらいいなと思う」(おおたけりえ氏) 有名な芸能人のイメージに乗っかって、より覚えてもらうためにひらがなにしたというんです。