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山で保護され花屋の看板犬に  ラブラドルレトリバーの「ごん」

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北日本新聞

 小矢部市の山中をさまよっているところを保護されたラブラドルレトリバーのごん(推定6歳、雄)が今月、富山市町村の生花店「フラワーヴェル」に引き取られ、3代目の「店長」に就任した。保護犬の受け入れ・譲渡を進める射水市の福祉施設を巣立った最初の一匹となり、新たな“犬生”をスタートさせた。(市江航大)  ごんは昨年8月、山あいにある駐車場で発見された。あばら骨が浮き出るほどまで痩せ細り、体毛は抜け、皮膚も赤くただれていた。県動物管理センターの大場剛実所長は「明らかに飼い主に捨てられた様子だった」と語る。  ただ性格は明るく、人を怖がる様子もなかった。タカギコーポレーション(富山市犬島新町)が経営する射水市の障害者向け施設「さくらグループホーム北部」で暮らし、新しい飼い主を待つことになった。  出会いは5月に訪れた。「一目見た瞬間に『この子だ』と思った」。フラワーヴェル代表、川上恵未さん(46)が振り返る。19年前のオープン以来、看板犬を飼ってきた。2代目店長だった秋田犬が死に、3代目を探していたところ、フェイスブックでごんの存在を知った。くしくも、川上さんが小学生の時に初めて飼った犬も同じ名前。「縁を感じた」と言う。

 ごんは今月初旬から、店で元気に客を出迎えている。治療のかいあって体調は回復。体重も標準を上回った。「奥で寝ていてもお客さんに気付いたらすぐに起き上がる」と川上さん。ごんの心には店長としての自覚が芽生えているようだ。  県によると、昨年度は県内で9匹の犬が殺処分された。「命をつなぎたいと思って保護犬を飼うことにした。もう、息子みたいな存在」。川上さんはそう話すと、店の床に寝そべるごんに優しい目を向けた。

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