BAの747、復刻塗装2機展示へ BOACとランドー
ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)は現地時間12月1日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で全機が退役したボーイング747-400型機のうち、復刻塗装を施した2機が英国内で展示されることを明らかにした。 BAは、2020年1-3月期(第1四半期)決算を発表した5月時点で31機の747-400を保有。新型コロナの影響で運航停止となっていたが、7月にそのまま全機を退役させる方針が決まった。 国際線定期便就航100周年を迎えた2019年に、BAは3機の747-400に復刻塗装を実施。今回はBOAC(英国海外航空)塗装を施した復刻1機目(登録記号G-BYGC)と、米ランドー(Landor)社がデザインした1980年代後半の塗装の復刻2機目(G-BNLY)のついのすみかを発表した。 1963年から1974年まで使用されたBOACの「ゴールド・スピードバード」塗装をまとうG-BYGCは、ウェールズのブロ・タタン・ビジネスパークで、1984年から1997年までの「ランドー・リバリー」塗装を施したG-BNLYは、イングランドのサリー州にあるダンズフォールド飛行場で、それぞれ展示される。 ダンズフォールド飛行場には、すでに10月22日に退役したG-CIVWが到着しており、2機とも展示される。G-CIVWは現行のユニオンジャックをモチーフにした「チャタム・ドッグヤード」塗装となっている。 1993年受領のG-BNLYと1999年受領のG-BYGCが、BAにとって最後まで残った747で、G-BYGCが最終退役機となる。現在は2機ともBAの整備施設があるカーディフ空港におり、12月中に出発する。また、復刻塗装3機目(G-CIVB)もコッツウォルド空港での保存が決まっており、10月にロンドンのヒースロー国際空港から同空港入りしている。
Tadayuki YOSHIKAWA