青木真也が判定負けも“ブラジリアン柔術の至宝”に極めさせずニヤリ【ONE 157】
ケイド・ルオトロとサブミッショングラップリングマッチ
ONE Championship「ONE 157: PETCHMORAKOT VS VIENOT」(5月20日、シンガポール・インドアスタジム)で青木真也がサブミッショングラップリングマッチでケイド・ルオトロ(アメリカ)と対戦し、1R10分を戦い切り、判定負けとなった。 青木は3月26日のONE10周年記念大会で秋山成勲に敗れ、今回はわずか2カ月での再起戦だった。 ケイドは“ブラジリアン柔術の至宝”“グラップリング界の未来を背負う存在”と注目を浴びる19歳。この日は双子の兄弟のタイ・ルオトロもゲイリー・トノンとのサブミッショングラップリングマッチに出場した。 試合は序盤からルオトロがプレッシャーをかけて青木にケージを背負わせる。組み付いてテイクダウンを狙うが、慣れないケージとあってか深追いはせず。しかしルアトロは青木の前足の右足を手で引っ掛け、バランスを崩した青木に組み付くとすぐにバックを取ってグラウンドの展開に。青木は左腕をわきの下に抱え、右手で右足首を取って防御。青木が向き直り立とうとするところでルオトロがダースチョークを狙う。ここはしのいでスタンドの展開に戻す青木。
今度は青木が左腕をたぐってルオトロをケージに押し込もうとするが、ルオトロはケージを蹴って組み付くとバックを取ってグラウンドに。4の字ロックをがっちり極めて首を狙うが、ここも盤石の防御を見せる青木。ルオトロは腕十字、肩固めとエゼキエルチョークを同時に狙うなど青木を攻め込んでいくが、いずれも青木は許さず。 残り1分を切ったところで青木にイエローカードが出され、再開後、ルアトロはすぐに引き込んで下から得意のバギーチョークで絞め上げるがここも青木はしのぎ、試合終了。 試合は判定でルオトロの勝利。極めきれなかったルオトロは納得のいかない表情を見せ、グラップリングのスペシャリストに極めさせなかった青木は笑顔を見せるなど試合後、2人は好対照な表情を見せた。