いわき版「骨太の方針」策定 市長が会見で発表 DX化の推進など「五つの矢」掲げる
福島県いわき市は2025(令和7)年度の政策の方向性と構造改革の取り組みをまとめた、いわき版「骨太の方針」を策定した。教育や産業など重点的に取り組む施策の6分野を設けるとともに、各施策の実現に必要な構造改革の取り組みを「五つの矢」として掲げた。11日、内田広之市長が臨時記者会見で発表した。 施策の重点分野は、①教育②子育て③防災④医療⑤産業⑥まちの機能充実。子育て分野では、乳幼児検診に新たに「1カ月児健診」を追加する。新生児の発育状況や、発達障害の有無などを早期に確認できるようにする。産業分野では市内への企業誘致の可能性を探るため、企業立地環境に関する調査に乗り出す方針。 五つの矢は、①市民サービスのデジタル変革(DX)化の推進②仕事の効率化の徹底③サービス・インフラの最適化④持続可能な行財政マネジメント⑤パフォーマンスを引き出す人材マネジメント―で構成する。昨年度から試行してきた新たな人事評価制度の本格導入や、各業務のDX化の促進に取り組む。
内田市長は、「人口減少社会にあっても幸福度の高いまちづくりを目指していく」と述べた。 (いわき版)