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3年連続20勝をやってみろ! 開幕6連勝、菅野智之を攻略するには?/廣岡達朗コラム

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週刊ベースボールONLINE

6億5000万円はもらい過ぎ!?

 巨人の菅野智之が8月4日の阪神戦(甲子園)で6勝目を飾った。開幕投手の開幕6連勝は自身2度目。球団史上初のことだという。大したものだ。 好調が続けば自己記録更新も? 菅野智之は完封数をどこまで伸ばせるか  しかし、昔の投手は3年連続20勝を達成して初めて、フロントに一人前の口がきけたものだ。菅野は昨年11勝。年俸6億5000万円というのは、もらい過ぎだ。6500万円で十分。悔しければ、3年連続で20勝を挙げるほどのことをやってみろと言いたい。いまは時代が違う? そんな常識は誰が決めたのか。常識とは、覆されるためにある。現に、2013年に楽天の田中将大は24勝0敗という数字を残した。見る側の想像を超えた領域を目指すところに、男の、そして野球の浪漫があり、ファンはさすが菅野と唸らされるのだ。  さて、その6勝目をマークした阪神戦だが、菅野は7回に先頭・梅野隆太郎のセンター返しを右足のすねで止めた。  いまの投手は“投げっぱなし”の傾向がある。体の軸を一塁方向へ倒して投げ、球を離せば、あとは知らぬ存ぜぬ。菅野はまだ分かっているが、フィールディングまで責任を持つのが投手の務めであることを理解していない投手も少なくない。  打者をアウトにした次の瞬間、菅野はマウンドでうずくまり、トレーナーに抱えられながら一度はベンチに下がった。もう一度戻ってきたことに称賛の声が起こったが、私に言わせれば大したケガではない。いまの時代は、何かあればすぐにトレーナーが駆け付ける。だが、真っ先に飛んでいくのは原辰徳監督であるべきだ。その原監督がベンチを動かなかったということは、そこまで一大事ではなかった証拠だ。  投手は打者から一番近くにいる野手である。私がヤクルト監督時代に尾花高夫が入ってきたときには、ピッチャーライナーのスピードに慣れさせるために、投手コーチの植村義信に指示して至近距離から強い打球をノックさせたものだった。尾花の正面、左右をめがけてノックの雨あられ。最終的に尾花はノッカーに「殺さば殺せ」と叫んだ。投手は9人目の野手である。そこを自覚して、打球に向かっていく闘争心が欲しい。

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