「突然も辛いけど、闘病も苦しい…」中山美穂さんと小倉智昭さん「対極の死」に共通する“思い” “突然の死”と“余命のある死”に考えさせられること
12月6日に歌手・女優の中山美穂さん、9日にキャスター・アナウンサーの小倉智昭さん。相次ぐ有名芸能人の訃報に「気持ちが沈んだ」「涙がにじんだ」という人が多かったのではないでしょうか。 【写真】悲しいメッセージに…中山美穂さんが昨年、“恩人の死”を受けて綴っていた「再来年の夢」 ■2人の訃報で考えさせられたこと 中山さんは「歌手と女優を両立させ続ける」という点でのトップランナーでした。連ドラ全盛期と言われる1980年代から1990年代にかけてドラマ主演を続け、フジテレビ月9ドラマの女優最多主演記録を持つほか、映画でも『Love Letter』で主演女優賞を総なめにするなどの実績があります。
一方、歌手としても「日本レコード大賞 最優秀新人賞」を受賞したほか、複数のミリオンセラーを持ち、チャートTOP10入りが30曲を超えるなど、こちらも実績十分。結婚・出産などによる活動休止をはさんだあとも、精力的に歌手・女優として活動していました。 小倉さんはテレビ東京のアナウンサーを務めたあとフリーになり、『世界まるごとHOWマッチ』(MBS・TBS系)などの軽妙なナレーションやラジオパーソナリティなど、主に声の仕事が評価されて活躍の場を広げていきました。
その後、平日午前の情報バラエティ『どうーなってるの? !』(フジテレビ系)などで顔と名前を売ったあと、『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)の総合司会に就任。22年間にわたって生放送の帯番組に出演して“朝の顔”となったほか、さまざまなカルチャーに精通した大御所としての出演も多く、活動ジャンルを超えた幅広い交友関係でも知られていました。 それぞれ死因は、中山さんが入浴中に起きた不慮の事故で、小倉さんは膀胱がん。また、年齢は中山さんが54歳、小倉さんは77歳での逝去となりました。その死因と年齢、さらに過去の発言などを踏まえると、2人の訃報は「私たちはどう生きていくのか」「どんな死を迎えるかもしれないのか」について考えさせられるものだったのです。