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学校閉鎖で死者が増えた可能性…イギリスの最新研究で「ハイリスク層の隔離が最も重要」

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BUSINESS INSIDER JAPAN

新たな論文によると、イギリスでは新型コロナ感染防止のために学校を封鎖したことで、より多くの人が死亡した可能性があるという。 【全画像をみる】学校閉鎖で死者が増えた可能性…イギリスの最新研究で「ハイリスク層の隔離が最も重要」 エジンバラ大学のグレアム・アクランド教授の研究チームによるこの論文は、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに10月7日付けで発表された。インペリアル・カレッジ・ロンドンが2020年3月に発表したモデルを再解析したものだ。 インペリアルのモデルは、COVID-19の大流行に直面した他の多くの国々と同様に、ロックダウンに踏み切ることを促した。 だがアクランド教授は、そのモデルが提示したいくつかの対策は逆効果で、かえって多くの死者が出ることになったと主張している。 新たに発表された論文では、新型コロナ感染防止に向けて、イギリスでロックダウン(都市封鎖)の一環として2020年3月から学校や大学を閉鎖したことで、開校したままの場合よりも多くの死者が出た可能性があると主張している。 エジンバラ大学、コンピューター・シミュレーションのグレアム・アクランド(Graeme Ackland)教授の研究チームによるこの論文は(査読を経て)ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに10月7日付けで発表された。 これはインペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)が2020年3月16日に発表した報告書の「レポート9」のモデルを再解析したものだ。 ICLのモデルは非常に重要視され、これに促される形で、イギリス政府は集団免疫を獲得しようとする戦略を放棄し、学校の閉鎖を含む一連のロックダウンを実施するに至った。レポートでは、これらを実施しなければ、 イギリスの死者は51万人に達する可能性があると警告していた。 アクランド教授の研究チームは、10通りのシミュレーションを行っている中で、変数としてロックダウンの条件に学校の閉鎖を加えると、死者数が増加したと述べた。 彼の主張は、緩和戦略で重要なのは高齢者や基礎疾患のある人からウイルスを遠ざけることであり、若年層がほとんどの環境であれば感染防止を重視する必要はないということだ。 「感染者の隔離とその家族の自宅待機、70歳以上の人のソーシャルディスタンシングといった対策に学校や大学の閉鎖を加えると死者数が増加する」と論文に記されている。 「イギリス政府の政策アドバイザリーチームは、学校の閉鎖による影響を評価する時に、死者数ではなく、感染者の総数を減らすことに重きを置いていた」 「一方、死者数を最少化する戦略としては、感染者を重症化するリスクの低い若年層にとどめておくことが挙げられる。感染しても死亡率の低い若年層よりも、死亡率の高い高齢者に対して、より厳格なソーシャルディスタンシングを実施するということだ」 10月8日、BBCのラジオ番組「Today」に出演したアクランド教授は、論文について「COVID-19は高齢者にとって非常に危険だが、若年者にとっての危険性は低い」と述べた。 「全員をロックダウンの対象にしたら、結局、全員が感染する。しかし、感染を死亡する危険の少ない若年層に留めておけば、パンデミックが終わるころには死者は高齢者に集中することになるだろう」 アクランド教授は、ニール・ファーガソン(Neil Ferguson)教授が率いたICLの予測は、おおむね正確だったという。 「驚くほどよくできていた。第1波のピークは4月に来ると教えてくれた。また約10%の人々が感染するという予測が、抗体テストで正しかったことが分かっている。さらに、制限が徐々に解除されるにつれ、第2波が到来するとも予測していて、それは我々が今、目にしていることだ」とアクランド教授は述べた。 「我々はインペリアル・モデルの長期予測を、実際に起こったことと合致するのかどうか、検証した」 インペリアル・モデルは、発表されると多くの研究者に検証され、多くの批判を集めた。 ICLの広報担当は10月8日の声明で、アクランド教授による研究結果について「3月に発表したインペリアル・モデルが、強固で再現性があり、結論が健全だったということを、独立した立場から確認するものだ」と述べた。 また、「インペリアル・カレッジの『レポート9』は、イギリス政府がロックダウンの実施に先立って情報源としたいくつかモデルのうちの1つであり、厳しい精査を受け、専門家の分析を経たものだ」とも述べている。 [原文:New study says the UK lockdown of schools and universities led to more deaths than if they had stayed open] (翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

Bill Bostock

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