ぬいぐるみが美術館にお泊まり。約3000人が応募した「ぬいぐるみお泊り会」(東京国立近代美術館)に込められたメッセージ
ほかの美術館でもやってほしい
──実際にイベントを行ってみて、いかがでしたか? 気づきがあれば教えてください。 成相:低コストかつハンドリングしやすい点に魅力を感じました。あとは、自立しないタイプのぬいぐるみはスタンドが必要だという実務的な気づきはありましたね。私としては、ほかの美術館でもぜひやってほしいです。低コストで美術館に親しんでもらうことができ、需要も非常に高い。これから同様の企画をされる美術館へのアドバイスとしては「1枚の写真に収めるぬいぐるみは20体くらいがベスト」ということくらいでしょうか。 ──今後、大人向けにもこうしたぬいぐるみ企画を開催される予定はありますか? 成相:それは考えていません。大人の方は、ぜひご自分で美術館に訪れていただきたいです(笑)。当館はいつでも子供を歓迎していますが、まだまだ美術館は子供にとって身近であるとは言えませんよね。今回の企画を通して、子供たちが美術館という場所に、具体的なイメージと親しみを持ってもらえたら嬉しいです。
Chiaki Noji