10月に館山でアマモサミット(千葉県)
海の自然再生・保全を目的とした「全国アマモサミット2022in館山」の開催に向け、市や関係機関、団体などによる実行委員会が立ち上がった。10月末の開催に向けて準備を進める。 アマモは海に生える海草の一種。まとまって生えているアマモ場は、魚介類の産卵場所や小さな海の生き物が生息する場で「海のゆりかご」と呼ばれている。 アマモサミットは、「アマモ」や「アマモ場」を象徴的なキーワードに、海の環境再生・保全を目指して毎年開催されている全国的な大会。 2008年の横浜市を皮切りに、これまでに全国各地の沿岸域が抱えている環境課題をテーマに、毎年、環境活動をする団体、漁業関係者、高校生、官公庁などさまざまな関係者が集まり、地域の事例発表や意見交換をしている。 館山市では、沖ノ島周辺のアマモ場再生に向けた取り組みが進められており、同島をはじめとした豊かな海の自然環境を将来に引き継いでいこうとサミットが開催されることになった。 サミットを契機に、地域住民はじめ、事業者、活動団体が、全国の課題やさまざま活動の現状を共有することで、同市を含めた安房地域全体の自然環境保全活動の活発化につなげようという。 実行委員会は、市、漁協、観光協会、商工会議所、たてやま海辺の鑑定団、安房高校、館山総合高校、市内に海洋関係の研究所を置く大学、全国的な活動をするNPO海辺つくり研究会、セブン―イレブン記念財団など14機関16委員で組織。 先月22日にウェブ会議、書面決議で第1回の実行委員会があり、会則や役員などを決め、会長には鈴木久雄氏(市漁業協同組合連合協議会長)を選出をした。 イベントの内容は、海辺再生の大切さや里海の魅力を伝える記念講演や、全国各地の取り組み紹介、高校生が主体となった活動紹介などを予定し、今後実行委で詳細を決めていくという。会場は新井・北条海岸エリアで準備を進めている。
房日新聞