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甲子園中止の影響は…強豪「神戸弘陵」どうなる3年生の進路?

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SmartFLASH

 夏の甲子園大会の中止が決定し、各都道府県の高校野球連盟が、代替大会開催に向けて動いている。兵庫県の強豪・神戸弘陵高校は今、7月18日開幕の県大会に向けて練習中だ。  同校野球部の岡本博公監督が、中止が決まったときの心境を語る。 「いまの3年生の選手たちは、1年生から担任をさせてもらった学年で。2019年の秋季大会では、ベスト8に入るまで実力がついてきたんです。  冬の間もトレーニングを重ねて、かなり練習もしてきたチームでしたから、『春も夏も、このチームは行くで!』という手ごたえがあり、すごく楽しみでした。  うすうす感じていたとはいえ、春に続いて夏の大会がないと決まったときは、喪失感というか、『今までやってきたことは、何だったんだろう』と……」  エースの野島勇太投手(3年)はプロ志望で、「この夏にかけていた」という。 「プロは、小学生のときから目指していました。楽天の則本(昂大)投手が憧れです。秋季大会でベスト8だったので、この夏は自信がありました。  甲子園を目標として練習してきたので、ショックが大きかったです。LINEで監督から、『大会はなくなったけれど、進路とか先があるので、前に向かって頑張っていこう』というメールが来ました」(野島投手)  自粛中や甲子園中止が決まったとき、岡本監督は選手たちと、どうコミュニケーションをとっていたのか。 「各学年のLINEグループがありますので、週に2~3回ほどトレーナーが動画で練習方法などを送っていました。あとは体調管理の面も、LINEで確認はしていました。  夏の大会がないと決まったときには、何を言えばいいのか、本当に悩みました。『次に会ったとき、面談しような』ということぐらいしか、言えなかったんです」(岡本監督)  神戸弘陵では自粛期間を経て、5月28日・29日に登校日があり、岡本監督と選手たちは、そのとき久しぶりに対面した。 「顔を合わせていなかったので、不安はありました。僕もスタッフも、『1年かけてやってきた結末が見られないのは、ものすごく悔しい』という気持ちしかなくて。でも、選手たちのほうが、『次に向かってやります」という表情で学校に来たんです。  それで1人ずつ、『もし代替大会があれば、最後まで頑張れるか?』といった面談をしました。進路のこともありますから、『勉強の方にシフトチェンジしたい、というのであれば、それは尊重するよ』といった話もして。結局、全員が『代替大会があるなら、最後まで戦いたい』という返答をしてくれたんです。  ちょうど、『6月1日から、もう1回頑張ろうか』という話をしたところです。いまは、本人たちの目標であるプロ・大学・社会人を見据える時間かな、と思っています」(同前)  気持ちを切り替えて、登校日を迎えた選手たち。自粛中も、トレーニングに励んでいた。 「家での自主練習中心に、午後から4~5時間の練習をしていました。トレーナーの方が送ってくれたメニューをしたり、友だちの家がバッティングセンターをやっているので、そこで打たせてもらったり。それから、夜には公園で懸垂をしたり、坂道を走ったりしていました。  いまは、『進路に向けて練習している』という気持ちのほうが大きいですね」(野島投手)  一方、キャプテンの武田脩冴(ゆうご)選手は、自粛中に仲間たちへのケアもおこなっていた。 「甲子園大会がなくなって残念な気持ちでしたが、中止になったのは仕方ないので切り替えて、『大学でも野球を続けるから、次を頑張ろう』という気持ちになりました。  インターハイ(春大会)も中止になって、ある程度は覚悟ができていましたので、かなり早い段階で、気持ちは切り替えられました。チームメートにも、『次を頑張ろう』とメールしましたね。  自粛中は、実家に帰っていて、筋トレをよくやっていました。監督からもらったメニューのほかに、上半身を鍛える懸垂や腕立て伏せをしたり。チームメートとも、『宿題はどこまで進んでる?』とか『体を動かしてる?』というようなLINEをしていました(笑)」

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