【予選レポート:F1イギリスGP】151戦目で初ポールポジションを獲得したサインツをマンセルも祝福!ラティフィとジョウ・グァンユが大健闘
2022年F1第10戦イギリスGP(シルバーストーン)の予選は、開始数分前から雨が降り始め、コンディションは常に変化する難しい予選となり、全車インターミディエイト(緑)での走行となった。 ●【2022F1第10戦イギリスGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数 予選の大半をリードしていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)をカルロス・サインツ(フェラーリ)がQ3最後のアタックで逆転し、初のポールポジションを獲得した。3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)だった。 ■Q1:新マシンのアルボンが旧車のラティフィに敗北 シルバーストーンでアップデートを投入していないアルファタウリF1は初日から苦戦しており、Q1突破も危ぶまれたが、タイミング良くタイムを更新して角田裕毅とピエール・ガスリーはともにQ1突破を果たした。 地元ウィリアムズは、大型アップデートを投入したアレクサンダー・アルボンがタイミングを逸してQ1敗退、一方、旧車のニコラス・ラティフィが15番手でQ1をギリギリで突破した。 Q1トップタイムはフェルスタッペン、2番手はルクレール、3番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)だった。 ■Q2:ラティフィとジョウ・グァンユがQ3進出!アルファタウリF1は敗退 苦戦しながらもQ2に進出していたアルファタウリF1は、2台ともここでノックアウト。 最下位が定位置になっている地元ウィリアムズは旧車のニコラス・ラティフィが10番手、そしてアルファロメオの新人ジョウ・グァンユは9番手と健闘し、いずれもQ3に進出した。 Q2トップタイムはフェルスタッペン、2番手は母国の英雄ルイス・ハミルトン(メルセデス)、3番手はルクレールだった。 ■Q3:サインツが150戦目で初ポールポジションを獲得! Q1、Q2とリードしてきたフェルスタッペンはQ3でもリードしていたが、最終ラップでサインツが1分40秒983を記録し、150戦目にして初のポールポジションを獲得した。しかし、予選後のインタビューでサインツはこのラップを“ひどかった”と冷静に表現した。 2番手のフェルスタッペンは0.072秒差、3番手のルクレールはチームメイトから0.315秒差だった。 4番手にはセルジオ・ペレス(レッドブル)、5番手にはハミルトン、6番手には母国GPを迎えているランド・ノリス(マクラーレン)、7番手はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、8番手にはこちらも母国GPのジョージ・ラッセル(メルセデス)だ。 9番手は自己最高グリッドを1つ更新したジョウ・グァンユ、そして10番手のニコラス・ラティフィは初のQ3進出を果たした。そのラティフィはQ3のターン1でコースアウトしたものの10番手のタイムを残した。 雨の予選でサインツはついに初のポールポジションを獲得し、フェラーリの大先輩ナイジェル・マンセルも祝福した。ポールポジションからスタートするサインツはシルバーストーンでF1初優勝を達成できるのか、それともここまで好調で余裕さえ感じるフェルスタッペンとレッドブルF1が勝つのか。 晴れ予報のF1イギリスGP決勝レースは、日曜日の23時(日本時間)にスタートする。