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蘭州牛肉麺の“聖地”が「新中華街」西川口から都心へ移転! 高級住宅地出店のねらいとは?

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クーリエ・ジャポン

ラーメンマニアの間で、中国発のご当地麺「蘭州牛肉麺(ランヂョウ・ニウロウミェン)」が存在感を示し、日本で専門店を増やしている。中でも「別格」の本場仕込みで、多くの食通をうならせてきた埼玉県の下町の名店が、11月、東京随一の高級住宅地へ移転するすることが話題だ。中国でも手軽な庶民の味として親しまれている蘭州牛肉麺が高級住宅地に乗り込む真意を、店主姉弟に直撃した。

“メッカの聖水”が西川口降臨

「蘭州牛肉麺」とは、中国北西部・甘粛省蘭州市を発祥とする伝統手打ち麺のこと。蘭州はイスラーム文化圏で、回(フイ)族や東郷(トンシァン)族、撒拉(サラール)族などのムスリム少数民族が多く居住し、彼らの主食である蘭州牛肉麺は中華料理で多用される豚肉やラードは使わない牛骨スープのハラル料理でもある。麺の種類も皮帯寛(ピィダイクアン)と呼ばれる幅3~4cmの平麺から0.5~1mmの丸麺・毛細(マオシィ)までさまざま。 ここ20年ほどで蘭州から中国全域に広まり、各都市でフランチャイズ展開している店舗も多く、蘭州では「牛大碗(ニウダーワン)」「牛肉麺(ニウロウミェン)」と通称され、それ以外の地域で「蘭州拉麺(ランヂョウ・ラーミェン)」「蘭州牛肉麺」と呼ばれる国民的ファストフードだ。 2017年8月22日、東京の神田神保町に蘭州市の老舗「馬子禄(マァズルゥ)」が日本初の蘭州牛肉麺専門店として登場し、ブームの火付け役に。1週間後の8月29日には、近年、新チャイナタウンとして注目される埼玉県川口市西川口に、「蘭州料理 ザムザムの泉」がオープンする。蘭州牛肉麺の“聖地”として開店直後から多くのファンが通い詰め、「ザムる」「ザムッた」などのマニア語も生まれたほどだ。 中華料理店らしからぬインパクトある店名だが、「ザムザムの泉」とはサウジアラビアのマスジド・ハラーム(メッカの大モスク)内に実在する聖泉の名称。蘭州市の料理店に生まれ育った回族の敬虔な回教徒である店主の馬暁萍(マァ・シァオピン)さん、彼女の実弟・馬君(マァ・ジュン)さん姉弟が切り盛りしている。馬暁萍さんは蘭州市の蘭州料理店で30年以上、厨房を取り仕切った経験があるベテラン料理人。馬君さんは日本在住15年で、本業の傍ら、姉を呼び寄せて「ザムザムの泉」を立ち上げた。

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