【RIZIN】矢地祐介が桜庭大世に苦言「格闘家にリスペクトあるなら、親父がどんなスーパースターでもアマチュアから下積みつんで勝ち上がってRIZINに上がるべき」=全文
2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』に出場する選手の個別インタビューが、29日(日)都内にて行われた。 【写真】「まだ海外を諦めていない」という矢地 ▼RIZINライト級(71kg)5分3R 矢地祐介(フリー) 桜庭大世(サクラバファミリア) プロ41戦の矢地がプロMMAデビュー戦の桜庭大世の相手を務める。宇佐美正パトリックを完封した通り、スタンド、組みともにMMAでの武器が圧倒的に多い矢地に対し、桜庭は柔道ベース&父・桜庭和志譲りのサブミッションレスリングをいかにハメるか。QUINTETでも見せた足技・投げ技からの“繋ぎ”に注目だ。ベテラン矢地は、桜庭相手にノーチャンスのパーフェクトMMAゲームで大晦日を越えるか。 29日の個別インタビューで、矢地は「格闘家たちにリスペクトあるなら、アマチュアから、親父がどんなスーパースターでも下積みつんで勝ち上がってRIZINに上がるべき」と苦言を呈した。 ──大晦日大会に出場する矢地選手です。現在の心境を。 「久々の大晦日大会出場なのでワクワク。たぶん2年ぶり、サトシとタイトルマッチやった以降たぶん2年出てなくて、去年覚えてないけど、どうやら木村フィリップミノルにやられたと噂を聞いているので(笑)、年末RIZINは久々です」 ──大晦日大会への想いは? 「“大晦日だから特別だな”って思うようにしているというか。僕も34歳になりまして。毎日練習して日々雑務こなしてとやっていたら、季節感はあるけど、本当に毎日変わらないというか。年末年始だろうがクリスマスだろうがお盆だろうが本当に変わらない毎日の連続。そういう意味では特別な気持ちはないけど、世間的には特別なので、特別なんだぞと思うようにしています。伝わったかな……」 ──あえてモチベーションを高めるために、という感じでしょうか。桜庭選手の印象をあらためて。 「いい子そうですよね、ほんとうに。好青年って感じで。ただ、フェイスオフしたときにこの子はキモが座っていると目を見て思いました。自信なのか何なか分からないけど、レジェンド、偉大な格闘家の血を引いていると向かい合ったときに少し思いました」 ──どんな試合展開になりそうですか。 「勝ち方が求められる試合だと思うのでしっかりMMAで圧倒して、フィニッシュしたいと思っています」 ──今回の試合に勝った先をどうイメージしていますか。 「まだベルトを目指して頑張っていますし、対海外勢と戦いたいのがやっぱりずっとあるんです。ライト級、この階級で世界の強豪たちと鎬を削って上に上がっていきたいという思いがあるので、来年そういうチャレンジができる年にできたらと思っています」 ──「対海外」が目標だと。これまで対戦相手がデビュー戦というのは……。 「いや、無いと思いますね。記憶のかぎりは無いです」 ──試合2日前でモチベーションは? 「やっぱり最初オファーいただいたときは“えっ?”ってあんまり気持ち上がっていなかったけど、リングに上がってしまえばデビュー戦でも何十戦やっていても関係ない。そういう意味でデビューだから得体しれないところもたくさんあるし、いろんな局面に対して準備してきたので、ある意味、未知の強豪選手と相対するワクワクが出てきたので、そういう意味では気分良く、テンション上がって、試合にモチベーション上がって練習に臨めました」 ──桜庭選手は「格闘技はスポーツだから相手を尊敬してほしい」と。 「それは間違いなく素晴らしいし、僕もそういう考えですが──オジさんみたいで嫌なんだけど──だったらRIZINでデビューすんなよ、と思いました。やっぱり格闘技、格闘家たちにリスペクトあるなら、アマチュアから、親父がどんなスーパースターでも下積みつんで勝ち上がってRIZINに上がるべきだと思っているので、本人にはそういう気持ちは一切無いだろうけど、結果的に舐めてると思われてもしょうがない行動をとっているから“いやいやいや”とそこは思いました。 親父さんがそういう考え持っているし、そういう気持ちを汲んでいるなら、ちゃんとアマチュアから出ろと思いました。RIZINやUFCを目指している格闘家たちに顔向けができないというか、本当に親父さんの名前だけで出てる。俺だったら出ない。俺の親父がもし格闘技界のスーパースターで(RIZINから)オファーもらっても、本当に格闘技好きだから、『そんなの無理です、申し訳ない、アマチュアから目指して頑張ります』と言って、やる立場だと思うから。それが(RIZINで)デビューしちゃいますから。“七光りでしかない”と本人も言って分かっていると思うけど、結果的に、舐めてるなと思いました」 ──ライト級のサトシvs.ケラモフのタイトル戦について。 「イレギュラーなタイトルマッチではありますけど、ケラモフ選手は普段大きそうですし、力もありますし、いい試合するでしょうけど、ただやっぱりサトシ選手の強さっていうのは、自分がやった数年前の強さもそうですし、ここ最近さらにレベルアップしていて“打倒極”すべてがハイレベルなので、サトシ選手が順当に一本かKOで勝つと思います」 ──26日にシュートボクシングで白川陸斗選手がSBの奥山貴大選手に敗れた試合はご覧になりましたか。 「なんとなくフィニッシュシーンのところだけ見ていました」 ──柔道歴10年の選手を相手に油断できないと感じることは? 「いえ、まったく何も思わなかったというか。そんなのゴロゴロいますし、特別なことじゃないので、今更って感じです。きっとね、白川選手の相手選手もMMA準備してきていたでしょうし、あとは白川選手が“組んだらおしまいだろう”という、ちょっとした相手を舐めて簡単に思っている部分があって、ああいう風になってしまったのだと思います」 ──矢地選手はそういうことは無さそうですね? 「いやそうですね、ただまあ普通に考えて、5分3R、僕とMMAで真っ向勝負して僕に勝てないと本人も陣営も分かっていると思うので、そういう意味でなにか飛び道具を持ってきていると思う。それが足関節なのか打撃なのか分からないけれど、いろんなことに警戒して練習には取り組んできました」
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