月城かなと・海乃美月「誰もが知っている作品。プレッシャーとやりがいを感じる」宝塚月組公演『グレート・ギャツビー』制作発表会
2022年5月25日、東京・第一ホテル東京で、宝塚歌劇団月組公演『グレート・ギャッツビー』の制作発表会が行われました。会見の様子と、演出家の小池修一郎さん、月組のトップコンビ、月城かなとさん、海乃美月さんのコメントを紹介します。(撮影◎本社・中島正晶) 【写真】見つめ合い歌唱する月城と海乃 * * * * * * * ◆映画ではレオナルド・ディカプリオが主演を 『グレート・ギャッツビー』は、20世紀アメリカ文学を代表する小説家の1人、F・スコット・フィッツジェラルドの代表作。『華麗なるギャツビー』というタイトルで映画化もされ、ロバート・レッドフォードやレオナルド・ディカプリオが主演を務めた。 1991年、雪組で『華麗なるギャツビー』として、世界で初めてミュージカル化。 杜けやきが主人公のジェイ・ギャツビー、鮎ゆうきがデイジー・ブキャナンを演じた。 2008年には月組が瀬奈じゅん、城咲あいのトップコンビで『グレート・ギャツビー』として日生劇場で再演。 3度目となる今回、数々の名優たちが演じてきた主人公ギャツビーを演じるのは、大劇場のお披露目を大成功させたばかりの月城かなと。最愛の人・デイジー・ブキャナンには海乃美月。 演出は、宝塚で数々の名作を手がけてきた小池修一郎氏。31年前、雪組の『華麗なるギャツビー』で、菊田一夫賞を受賞している。
会見冒頭のパフォーマンスでは、白いスーツと紫のネクタイの月城、紫のドレスの海乃が登場。本作のスタッフでもある小澤時史氏のピアノ演奏に乗せ、新曲「入り江がひとつだけ」を、手を取り、見つめ合いながら熱唱した。 その後、月城が壇上に一人残り、背中を見せて舞台中央にたたずみ、名曲「朝日の昇る前に」を、低音のきいたセクシーな歌声で披露。 月城は、2018年の『THE LAST PARTY ~S.Fitzgerald's last day~フィッツジェラルド最後の一日』で、フィッツジェラルド自身を演じている。どんなギャツビー像を作り上げるのか、期待が高まる。 会見では、演出の小池氏が「自分の中でどうしても宝塚で舞台化したかった宿願の作品は2つ。1つは『グレート・ギャツビー』、もうひとつは『ポーの一族』だった」と振り返り、「自分が31年前の熱量を出せるかわからないが、〈芝居の月組〉の力に期待している。自分自身が見たい公演」と語った。