VOGUEGIRL編集部が心揺さぶられた! ドキュメンタリー5作品
脚本やシナリオがないからこそ、心を大きく動かされるドキュメンタリー作品。エディターが「これは観てほしい!」と思った、映画&ドラマをピックアップ!
今観ても刺激的な、絶頂期のマドンナ。『In Bed With Madonna』
多くの女性アーティストが影響を受け、知らない人はいないというくらい有名なミュージシャン、マドンナ。ガール世代にとってはかなり歳上な存在(今年62歳!)だし、今の彼女だけを知るとピークを過ぎた(失礼!)印象かもしれませんが、80年代から90年代の彼女の人気は、本当に、本当に凄かった! この映画は、そんなマドンナが絶頂期のときに開催された『ブロンド・アンビジョン・ツアー』を追ったドキュメンタリーです。 『Like a Virgin』や『VOGUE』など、数々のヒット曲にのせた繰り広げられる挑発的なパフォーマンスとともに、ステージを降りた彼女の言動もとっても刺激的で、観ていて本当に面白い! ツアーを成功させるために戦い続けるプロ意識や、当時からタブロイド誌を賑わせていた華やかなプライベート、まさにディーバなわがままな振る舞いに、時折見せる人間らしい繊細さ…。世界のスーパースターへと上り詰めた一人の女性の様々な面が赤裸々に記録されていて、これこそドキュメンタリーの面白さ!といった内容です。最近はミュージシャンを追ったドキュメンタリー映画もそう珍しくないけれど、ここまで面白いのもなかなかないかも。ぜひ観てほしいです。(VOGUE GIRL副編集長 荒井 現)
世界を席巻するK-POPの本質に迫る!『BLACKPINK ~ライトアップ・ザ・スカイ~』
ジムでNETFLIXを観ながらトレッドミルをこなすのが仕事終わりの定番コースなのですが、ここ最近でもっとも胸が熱くなったのが『BLACKPINK ~ライトアップ・ザ・スカイ~』。急な傾斜を歩くトレーニングは、息がかなり上がり、思わず立ち止まりたくなるのですが、本作を鑑賞中は、そんな弱音が頭に一切よぎらないくらい、メンバーたちのひたむきに努力する姿に背中を押される感じです。メンバーそれぞれの生い立ちから、ストイックな練習生時代、そしてデビューから世界進出までの快進撃をスタイリッシュな映像で振り返る本作。ソロアーティストとは違い、全員の呼吸と細部に至る振り付け揃うまでに費やす膨大な練習量。さらに一緒に過ごす時間とそこから生まれる揺るぎない絆こそが、ほかが真似できないK-POPの本質にあるのだと腑に落ちました。仕事でつまずいたり、夢半ばで壁を感じているようなガール達には、絶対に見てもらいたい作品です。(VOGUE GIRL エディター 諸岡 由紀子)