自動車部品大手・ボッシュの「入社式の主役が企画する入社式」 結束強まると好評
自動車部品大手「ボッシュ」(横浜市都筑区)では、入社式を新入社員が企画している。結束が強まり、ネットワークを広げることにもつながると好評で、7年目を迎えた。新本社に移転した今年は、周辺施設を訪ね歩くオリエンテーリングとファッションショーが開かれた。 【動画】ペンギンがお祝いメッセージ 会場は横浜・八景島の水族館 西武グループの入社式 今年4月の入社式では、華やかな照明が当てられたステージ上を、着飾った男女が笑顔で歩いた。モデルを務めたのは、新入社員に加えて社長ら幹部。13のグループに分かれた新入社員139人が、それぞれアイデアを出し合って仕立てた。午前中には、会社周辺に設けられたチェックポイントを訪ね歩き、町を知ってもらうイベントを開催。クイズ形式で獲得したポイントに応じて、午後のファッションショーに使う古着を選択した。ショー後には投票も実施され、最優秀賞のグループには社長との食事券が渡された。 企画したのは昨年10月の内定式で立候補した6人。4回程度のオンラインを交えた打ち合わせで方針を固めた。サポートした人事シェアードサービス部の小相沢樺里奈さん(24)は「新本社周辺の土地勘もなく、実際にメンバーと歩き、チェックポイントを決めた。店などに協力を頼むと、喜んで依頼を引き受けてくれた」と振り返る。 同社では年齢、国籍、ジェンダーなど背景が異なる人が入社する。独自のアイデアを持ち寄り競うことで、式が特別なものにもなっているという。
神奈川新聞社