アジアアマ、太平洋御殿場といえば東北福祉大? 古瀬幸一朗は先輩に続けるか
◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 初日(3日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7217yd(パー70) 【画像】“名刺持参”の小学6年生がツアーデビュー 今年で15回目を迎える「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」は、過去日本と中国とオーストラリアが4回ずつ、韓国が2回優勝者を輩出している。日本勢は松山英樹(2010、11年)、金谷拓実(18年)、中島啓太(21年)が頂点に立った。さらに今回の太平洋クラブ御殿場コースで毎年行われる「三井住友VISA太平洋マスターズ」では、松山がアマとプロで2度制覇し、金谷も19年にアマ優勝を遂げた。 まさに東北福祉大に縁のある大会とコース。松山と金谷の後輩にあたる古瀬幸一朗は、そんな“相性”を味方に「優勝できれば人生が変わるかもしれない」大会で最高の結果を手に入れたいと意気込む。「偉大な先輩方がいろんな成績を残されてきた大会とコース。自分はまだまだ劣る部分しかないですけど、その中でも頑張って、しっかりついていけるように」と話す。 どれだけ謙遜しても足りないくらいの口調は、入学して間もなかった時期の経験が大きいかもしれない。「最初の合宿でセミさんと一緒に回ったんです」。当時4年生の蝉川泰果は同年にアマとして下部ABEMAツアー、レギュラーツアーの「パナソニックオープン」、そして「日本オープン」とプロの試合で連戦連勝を飾った。 「球が高くて、『これ、グリーンが何フィートでも(どんなに硬くても)止まるんじゃない?』って。自分が頑張って8アンダーとかを出しても、セミさんはOB打ったり、片手離したり、調子悪そうなのに、終わってみたら同じくらい。ホールインワンも見ました」 自身は昨年「日本オープン」での予選落ちが唯一のツアー経験。「この試合で頑張れば、もしかしたら、多少(推薦などで)チャンスをいただけるようになるかもしれない」。優勝者へのメジャー切符はもちろん、今後を切り開く道として、この大会に懸ける思いがにじむ。 直前に仙台で回ったプライベートのラウンドでは、「全然ダメで。『75』とか打ちました」。それでも、会場入りしてから劇的に良くなったという。ボールをつかまえて真っすぐ打つイメージが、どうにもつかまらなかった状態。「いっそのこと、つかまえなくていいやって」。左を向いてフェードを打つ。シンプルに割り切ったら、一気に持ち球が機能しだしたから面白い。 4バーディ、1ボギーの「67」で首位と2打差の3アンダー5位。「先月くらいにも松山さんがフラッと仙台に帰ってきて。練習見てるだけですごいなって」。好位置での滑り出しにも、食い入るように見つめた世界トップレベルの練習風景を思い出し、残り3日間へ気持ちを引き締めた。(静岡県御殿場市/亀山泰宏)