南極に出発 長浦校長を激励 北海道福島小で壮行会
【福島】第66次南極地域観測隊に同行する福島小学校の長浦紀華校長(56)の壮行会が2日、同校で開かれた。児童を前に、長浦校長は「人生最大の冒険でドキドキもわくわくもある。元気で行ってきます」と笑顔を見せた。
第66次隊の夏隊同行者として4日に日本を離れ、豪南西部のフリーマントルから日本の南極観測船「しらせ」に乗船。昭和基地には来年1月2日に到着し、約1カ月間を過ごす。滞在中、生態系などの調査業務にも携わり、長浦校長が持ち込む360度カメラで撮影し、VR(仮想現実)映像の編集などを計画。同23、30日に現地からオンライン授業を行い、基地で働くさまざまな分野の隊員を交え事前の授業で集めた児童の質問にも答える予定。帰国は同2月25日。 体育館であった壮行会では、全学年約70人を前に「吠える40度」と呼ばれる荒れ狂う波の中を進む同船の様子や、美しい自然などの動画を紹介。児童は驚きの声を上げ、目を輝かせた。長浦校長は「未知の世界を自分の目で見てしっかり味わってきたい。帰ってきたら見たり感じたりしたことをみんなに話したい」と語った。 児童会を代表し、中塚凌雅会長(12)が「体やけがに気をつけてください」とエールを送った。中塚会長は「校長先生が安心できるように気持ちを込めた。帰ってきたら、南極の生態系の話や基地の様子を教えてほしい」と話していた。
函館新聞デジタル