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距離に「木」をつけて かほくの西田幾多郎記念哲学館

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北國新聞社

 学術資料を「木」に見立て、ベンチ中央に置いて座る人に社会的距離の確保を呼び掛ける取り組みが5日、かほく市の石川県西田幾多郎記念哲学館で始まった。来館者には「利用禁止」や「×」などと強い拒絶の表現をせずに距離の確保を促す狙いがある。

 学術資料の整理や活用を手掛ける合同会社AMANE(能美市)と、金沢市尾山町のデザイナー原嶋亮輔さん(40)が共同で企画し、学術資料を巻き付けた高さ約40センチの木を「キテンの木」と名付けた。社会的距離の「起点」と、資料との出会いが生まれる「機転」を掛けている。

 この日は、幾多郎の直筆原稿の一節や日記の一部分をまとめたA2判の用紙を巻き付けた「キテンの木」を、展示室内のベンチ2カ所の中央に置き、ベンチ両端に座った人が約2メートルの距離を保てるようにした。

 プロジェクトは1日から、大阪市立中央図書館でも実施している。哲学館の井上智恵子学芸員は「来館者の目に止まり、じっくり資料を読んで理解を深めるきっかけになればうれしい」と話した。

北國新聞社