食の都・大阪支えるカリスマ料理家・吉田麻子氏 こだわり抜いた和の朝食で理想的な一日のスタート
各界の最前線を走るプロフェッショナルたちの、大切な朝のエナジーチャージに迫る動画「伝説の朝ごはん」が、動画メディア「通勤タイムス」で絶賛配信中だ。過去にはジャーナリスト・田原総一朗氏や人気クリエイター・小西利行氏らが登場。自ら食事を準備し淡々と食べ進める姿が反響を呼び、SNSで累計1000万回以上再生されている。 【写真】京都の老舗「有次」の包丁を使う吉田麻子氏 20日に公開されたこの人気シリーズの最新回では、2年連続で「料理レシピ本大賞」の料理部門に入賞するなどカリスマ料理家として知られる吉田麻子氏が出演。大阪を中心に花開いた上方の食文化の専門家である吉田氏が、引き立ての「お出汁」を使った絶品和朝食を紹介している。 普段は関西在住の吉田氏だが、撮影は東京の友人宅で実施。勝手が違う台所にも戸惑うことなく、割烹着姿で米をとぎ始めた。ザルで丁寧に水を切る間に味噌汁の準備に。昆布で出汁を取り、しばらくした後に昆布を取り出し鰹節を入れて合わせ出汁を引く。 この日の献立は、日本人の心に深く刺さる和食。ご飯と味噌汁に、味噌汁用に引いたばかりの出汁を使った出汁巻き卵、蓮根とひじきの酢きんぴら、クレソンと菊菜のおひたし、秋鮭の味噌漬け焼きという、シンプルかつ豪華な品々が並んだ。ご飯は炊飯器を使わず鍋で炊き、米は滋賀県産の無農薬米、味噌は大阪・茨木の手作り味噌。包丁と卵焼き専用鍋は400年以上の歴史を持つ京都の老舗「有次」のもので、食事の際は必ず折敷を使うなど、こだわりが随所に現れている。 加えて、毎朝必ず飲むという北海道産の「水を一滴も使わない」野菜ジュースで栄養バランスも万全に。食後は一転して、イギリスの老舗ブランド「フォートナム&メイソン」の紅茶とフルーツサラダでホッと一息。一日のエネルギーを存分にチャージした。 今回の動画は「通勤タイムス」の公式YouTube・TikTokで配信されており、12月以降、U-NEXTでも配信予定。 ◆吉田麻子(よしだ・あさこ) 料理家・上方料理研究家。大阪府生まれ。辻調理師専門学校をはじめ数々の料理学校で学び、2012年に料理家として活動をスタート。予約がとれない料理教室として評判の「吉田麻子料理教室」を大阪・東京で主宰する他、企業のレシピ開発や監修、食育、テレビや雑誌などでも幅広く活躍。大阪の味や食文化を次世代に伝える「上方食文化研究會」を主宰し、10月には新刊「ごくごく飲み干す だしの本」(文化出版局)を上梓した。主な著書に「ちゃんとおぼえたい和食」「簡単、おいしい魚料理」など。