伝説の釣りガイドに会いに荒野を爆走! 遭難と燃料切れの恐怖を乗り越えた先に待っていたのは…まさに天国!【豪州釣りキャンの旅_11】
いつまで走ってもひたすら荒野……
ダリー・リバーのペリーズ(Perry’s)に向かって、ひた走る。ノーザンテリトリーの大動脈、スチュワート・ハイウェイをひたすら南下すると、ようやく「ダリー・リバー・クロッシング」のサインが出た。アメリカではクロッシングは「交差点」の意味だが、オーストラリアでは「橋、または川を渡れる道」を指す。さあ、もうすぐだ! しかし、最後の分岐を曲がってから、いくら走っても荒野が広がるばかりだ。携帯の電波はすぐに届かなくなり、15分に1台ほど、対向車がポツンと来るだけ。本当にペリーズに着けるのだろうか? 心細くなった原因はもうひとつあった。燃料の残りが半分近くになってきたのだ。もし、この先に何もなければ、引き返さなくてはならない。引き返した先のガソリンスタンドまでの燃料は残しておきたい。 あと10分走って何もなければ、考えよう。 そう思って走っていると、ありました!「PERRY’S ON THE DALY」のサイン! これで大丈夫だ! ほっとして右折すると、そこから道はアンシールド(未舗装路)に。ラフなオフロードを走ること20分、ようやく伝説のガイド、ペリーが営むキャンプ場に到着した。 そして、腰を抜かした。こ、これは……! そこには天国のように美しい、素晴らしいキャンプグラウンドが広がっていた。
牧野森太郎(MAKINO Shintaro)
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