柄スラックスでコーデに艶…「初心者」にはチョークストライプがおすすめ
■ストライプ柄、冬色セットアップで上品コーデ
田村さんに柄のスラックスを使った着こなしを実践してもらった。まずはビジネスシーンを想定した着こなしだ。ストライプ柄のスラックスとテーラードジャケットを選んだ。 「初心者でも挑戦しやすいストライプ柄のセットアップを使ったコーディネートです。ブラウンを中心とした落ち着いた色でまとめて上品な着こなしに仕上げつつ、デニムシャツで適度なカジュアルさを加味しました」 王道的なアイテムが中心だが、シャツの襟元からTシャツをのぞかせたり、差し色として紫の靴下を選ぶなど、細部の工夫に技巧が感じられる。 「デニムシャツも実はウエスタンシャツをベースとした意外性のあるデザイン。セットアップの着こなしは、いかにさりげなく遊び心を取り入れるかが肝心です」
■休日に映えるチェック柄 千鳥格子×ブーツで英国調
2組目は休日を想定した着こなしだ。ベージュを基調としたチェック柄とネイビーのアイテムを掛け合わせ、落ち着いた印象にまとめた。 「スラックスの千鳥格子柄にはさりげなく水色が用いられているのが特徴。トップスも同系色のネイビーを選んで統一感を出しました。ボトムスが先に向かって細くなるテーパードの効いた流麗なシルエットなので、細身のブーツを履いて足元をスマートな雰囲気にまとめています」 ジャケットは英国の老舗Barbour(バブアー)のもの。シックな黒の生地が全体の印象を引き締めている。 「千鳥格子がヨーロッパの伝統的な柄ということもあり、今回は英国を代表するブランドのアイテムを中心に選びました。色使いやシルエットには、米国とはまた異なった品を感じられるはずです」 文:山梨幸輝 写真:加藤潤
山梨幸輝
東京出身のライター・編集者。学生時代にファッションブランドで制作アシスタントを経験し、卒業後にフリーランスで活動を開始。雑誌「ポパイ」や「ギンザ」、「ファイン」、「ターザン」などでの執筆のほか、企業のオウンドメディアなどのディレクションも行う。
加藤潤
兵庫県出身のフォトグラファー・ビデオグラファー。幅広いジャンルのWEBメディアや雑誌などで活躍するほか、ファッションブランドのルックやカタログの商品写真、企業の広告用ムービーなども手がける。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。