柄スラックスでコーデに艶…「初心者」にはチョークストライプがおすすめ
連載《プロのコーデ》
コーディネートに華やかさをプラスしてくれる柄入りのスラックス。落ち着いた雰囲気の服を選びがちな秋冬こそ、着こなしのアクセントとして手に入れたい。チェックやストライプなど様々な選択肢があるが、2024~2025年、選ぶならどこに着目すればよいのだろうか。こなれた雰囲気に見せるテクニックとは。TOMORROWLAND(トゥモローランド)ルミネ有楽町店(東京・千代田)の田村透さんに聞いた。 【写真13枚】チョークストライプかチェックか 2種のコーデを全身からディテールまでチェック!
■伝統柄、ワイドテーパードのシルエットが人気
――今年はどのような柄のスラックスが人気ですか? 「ストライプやチェックのような伝統的に親しまれてきた柄は時代を問わず需要が高いですね。デザインや色使いよりはシルエットのほうがトレンドの影響を受けるように感じます」 ――今年らしいシルエットとは、どのようなものですか? 「もも回りにゆとりがあり、裾に向かってゆるやかに細くなる『ワイドテーパード』ですね。数年前までは裾まで太いものが支持されていましたが、徐々にメリハリのあるシルエットが好まれるようになってきています」 ――まず手に入れるならどのような柄がおすすめでしょうか? 「チョークストライプ(チョークで引いたようにぼやけたストライプ柄)ですね。特に同系色を掛け合わせたり、色のコントラストが強すぎたりしないものは無地に近い感覚で気軽に取り入れられます。トップスに迷う場合は、テーラードジャケットとのセットアップで展開されているものを選ぶのもいいでしょう。ビジネスシーンで着るのにもぴったりですね」 ――カジュアルな着こなしに取り入れるならどのようなものがいいでしょう? 「チェック柄ですね。クラシカルなハウンドトゥース(千鳥格子)がカジュアルになりすぎず、ちょうどいいバランスです。特に使われている色の数が2~3ほどのものは見た目にも華やかなのでおすすめですよ」
■着丈短め、軽め生地のアウターと合わせる
――柄のスラックスを着こなす際に意識するべきことはありますか? 「柄に使われている色をトップスや靴、小物などで拾うことですね。同じ色を選ぶだけでなく、水色とネイビーのように明度の異なる色を掛け合わせるのもおすすめです」 ――柄の存在感を引き立てるにはどのようなアイテムを選べばいいでしょうか? 「アウターの着丈や生地にこだわることですね。例えば、腰上から腰下くらいの短い着丈のジャケットを合わせれば、一目でボトムスが主役とわかるような着こなしになります。また、ロングコートを羽織る場合でも、風になびくような軽快な生地のものを選べばボトムスの柄ものぞかせられます」 ――他に田村さんが着こなしで意識することはありますか? 「例えばロンドンストライプ(ピッチが太いストライプ)のスラックスに英国調のジャケットを合わせるというように、柄から連想される国のアイテムを積極的に選ぶことがあります。近しい雰囲気を持つ服を掛け合わせることで、コーディネートに統一感が生まれやすくなります」