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高校野球の現場で学ぶべきは 「最後の夏」意義痛感 2020千葉高校野球 【記者の目】

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千葉日報オンライン

 「大会開催にご尽力いただいた方に感謝したい」と木更津総合の篠木健太郎。興奮冷めやらぬはずの優勝投手が、出場した球児の思いを自らの言葉で代弁した。甲子園にはつながらないが、われわれの想像以上に苦難を味わった彼らには希望の舞台であった。  ある高校の3年生も同じ言葉を号泣しながら話してくれた。聞けば、2年前の部員は彼一人。必死に選手を集めてくれた顧問へ恩返しがしたかったという。日常が突然崩れる時代となった。勝利至上主義も台頭する中、どのチームも勝敗以上に大切なものを学んだのではないか。  首都圏に位置し開催も危ぶまれた。知恵を絞り運営に尽力した大人たちも、かつては泥にまみれた球児だった。子どもにこれ以上苦しい思いをさせまいと、教師や野球人としての情熱が垣間見えた。  人への思いが力となる。高校野球の現場で一番学ぶべき内容が、球場内外随所で垣間見えた。3年生たちは秘めた感謝の気持ちを周囲に還元できる大人となるだろう。「最後の夏」の意義を強く感じた8月の12日間だった。 (小川洋平)

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