韓国の戒厳令騒動で韓国株式市場で発生した外国人の投げ売り注文、今後も市場の不安定さが続くか
金融委員会の金炳煥(キム・ビョンファン)委員長は12月4日に金融状況点検会議を開き、「株式市場は10兆ウォン規模の証券市場安定ファンドなど市場安定措置がいつでもすぐに稼働できるように準備し、債券市場・資金市場は合計40兆ウォン(約4兆円)規模の債券市場安定ファンドと社債・企業債券(CP)買取プログラムを最大限実施して安定を図る」と述べた。 韓国の中央銀行・韓国銀行の金融通貨委員会も同日の会議を開き、短期的な市場の流動性を拡大させることを決定した。
また、為替市場ではウォン・ドル為替レートが前日比7.2ウォン(約0.7円)上昇した1ドル1410.1ウォン(約141円)で引けた。 ウォン・ドル為替レートは12月3日深夜の戒厳令が出されたことで、1450ウォン水準までウォン安が進んだ。韓国為替市場では、ウォン・ドル為替レートが1400ウォン以上のウォン安基調が続くと外資の離脱が続き、株価が低迷するのが一般的だ。 ■ビットコインも瞬間的に下落 一方、暗号資産の一つ、ビットコインの価格は急速な回復傾向を見せた。戒厳令宣布直後にビットコイン価格が前日比34%の下落となる8800万ウォン(約880万円)まで急落した。
予想外のニュースに反応して投げ売りされ、暗号資産取引所のアプリへのアクセスも遅れたためだ。ただ、非常戒厳令が解除された12月4日午前4時30分、再び1億3000万ウォン(約1300万円)台を回復した。
ソウル新聞