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“脱ディーゼル”をユーザーは受け入れられるのか?

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GQ JAPAN

快適な移動空間

このB5で、東京・港区から常磐道のいわきICまでの200km少々を走ってみたら、というのが今回のエコラン(エコノミーラン=燃費競争)のコースだ。「実際に試してもらうとB5の燃費がいかにいいかが分かってもらえる」とはボルボ・カー・ジャパン広報部の弁である。 たいていのひとは、自分のクルマの燃費を気にするものだ。私は古いクルマを所有していたときは小さな燃費ノートをグラブボックスに入れていた。走行距離と給油量をつけあわせて、燃費が極端に悪いときは、エンジンなどどこかに不調があるのがわかるからだ。 B5のエコランは、世界的なCO2規制などといった環境保護の観点から脱ディーゼル・エンジンをはかるボルボが、ガソリン・エンジン(を使ったハイブリッドシステム)の可能性を示すのが目的。古いクルマの場合とは違うけれど、燃費はさまざまなものの目安となるのだ。 走りだしてあらためて感じたのは、XC60B5の力強さだ。全長4690mm、車重は1890kgなので、小さなクルマではないけれど、発進時からして軽々としている。アクセルペダルの踏み込みはわずかでも、すっと車体が動く。そしてそのままスムーズな加速に移る。 回転をあげていくと、2000rpmを超えたあたりからターボチャージャーが効いてくるのが、アクセルペダルの踏み込みに対する加速感でわかる。回転マナーもスムーズだし、ガソリンエンジンってやっぱりいいなあと思わせられる。 でも今回はエコランなので、思うがままにエンジン回転をあげて走ってもしようがない。XC60B5AWDがどこまで低燃費走行ができるポテンシャルを持っているかをさぐるのが目的だ。 そこで常磐自動車道に入ると、アダプティブ・クルーズ・コントロールを使って制限速度の80km/hにセット。この速度でずっと走るのは、人間ワザではなかなかむずかしい。つい、もっと速度を上げたくなるからだ。そのため、精神的に機械に任せてしまうのが個人的には好ましい。全車速追従機能つきなので、先行車がいると定められた車間距離を守って近づきすぎない。ほとんどのクルマに追い抜かれたけれど。 さいわいCOVID-19による外出自粛明けの平日だったので、道路はそれほど混んでいない。交通の流れはけっこう速い。80km/hで走りつづけると、渋滞の原因になることもある。このときはそれもなく、たんたんと走行できたのだった。 そのあいだに感じたのは、シートの座り心地はよく、室内は快適ということ。さらに乗り心地についていうと、試乗車はオプションのエアサスペンションでなく、標準の金属バネ仕様だったためか、ややタイヤの上下動が大きく感じられた。 このクルマに興味あるひとには、エアサスペンションを個勧めたい。とはいえ金属バネが悪いわけではない。その証拠に、約200kmを走るあいだ、クルマから降りて休憩したいなどとは思わなかった。

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