【特集】『使用済みおむつ持ち帰りルール』東京は2割だけど大阪は6割超の自治体が導入 保護者や保育士に「臭い」「衛生面」の負担
公立の保育所の中には自治体によっては『使用したおむつを持ち帰らないといけない』というところがあります。特に大阪や京都では「おむつ持ち帰り」のルールがある自治体の割合が高くなっています。使用済みおむつは臭いが気になる上に不衛生でもありますが、なぜ捨てるものをわざわざ持ち帰らないといけないのか、その不思議なルールの理由を調べました。 【映像】「スーパーとかに行きづらい」おむつ持ち帰りルールで負担を抱える保護者たちの声
お迎え後の荷物を見てみると、使用済みおむつの入ったビニール袋がありました。 (田中千尋さん 仮名) 「ベビーカーのここにおむつの入った袋をかけています」 田中さんの息子が通う保育所では、園で使ったおむつは保護者が持ち帰ることになっています。
帰宅後、手洗いや着替えなどバタバタとお世話をしたあと、玄関に戻って、おむつの袋を処分します。
(田中千尋さん) 「うんちのおむつはやっぱりすごく臭いますね。保育園で袋を二重にしてもらっています。(Qそれでも臭う?)ほんわかと臭いますね」 これは田中さんの保育所だけのルールではありません。
「早くごみの日が来てほしい」
兵庫県西宮市に住む横山周平さん。2歳の娘・絢未ちゃんの保育所バッグの中に使用済みおむつの入った袋が入っています。 (横山周平さん) 「きょうは…3つですね」
おむつ替えが多い日は袋がパンパンになることもあるといいます。横山さんも帰宅するとすぐにおむつを捨てに行きました。
(横山周平さん) 「夏場とかはどうしても臭ってきちゃったりするので、早くごみの日が来てほしいな、早く捨てたいなって思います」 捨てるものをわざわざ持ち帰る、この不思議なルールは全国各地の保育所で行われているんです。
トイレを見てみると0歳・1歳児の人数分のごみ箱がずらりと並んでいます。
おむつ交換に使用するおむつは、それぞれの家庭で用意されたものを使います。おむつ替えをしたあとは、それぞれのごみ箱に使用済みおむつを入れます。 (錦西こども園 吹田佳世園長) 「便の場合は、流せるものは便器に流しまして、別の袋に便のついた紙おむつを密封して、それぞれのごみ箱の中に入れています。細心の注意を払わないといけないので、個人の物を間違えないように」 おむつを保管する26人分のごみ箱は、臭い対策のためにも1週間に一度は消毒します。