西部3市立保育園を集約 山形市構想、新施設内に相談室も
山形市は9日、いずれも同市西部にある白鳩(春日町)、早苗(下条町2丁目)、すみれ(宮浦)の3市立保育園を集約し、新たに「西部保育所」(仮称)として整備する基本構想を示した。医療的ケア児を含む障害児を積極的に受け入れるほか、親子だけでなく若者年代までの悩み相談に応じる「こどもまんなか相談室」(仮称)を設置し、インクルーシブ(分け隔てない)保育の拠点とする。 市議会厚生委員会で説明した。基本構想によると、候補地は3園の中間に位置する同市下条町2丁目の民有地約2243平方メートルとし、保育設備に加え医療的ケア室やバリアフリートイレを備える。親の就労に関係なく子どもを預けられる「こども誰でも通園制度」も実施する。現3園の定員は計250人だが、西部保育所は少子化が進むことを見据え100人とする。 併設するこどもまんなか相談室は子育て支援センターの対象を拡大し、妊産婦や子ども、若者年代が抱える不安の解消を目指す。発達相談の対応や民間立保育施設への支援強化も図る。
3園は築49~56年が経過し、耐震化が困難な構造となっている。