自民党に新たな裏金疑惑! 「本丸は萩生田氏」 特捜部が水面下で自民党東京都連を捜査
「萩生田氏を捜査の本丸と位置付けている」
収支報告書の作成・提出義務のある政治団体からの収入に関する不記載額は結局、はるかに巨額だったというわけである。企業側の支出はチェックしようがないために、 「企業から得た資金が、裏金の原資になっていた可能性が高いのです」 この点、上脇氏の告発状によると、22年の自民党東京都連の収支報告書に翌年開催する予定のパーティー事業の収入として計上されたのは7646万円だったが、7団体分・合計380万円が不記載になっていた。同じく都議会自民党でも、19年は5団体分・174万円、22年は11団体分・274万円が不記載だったというのである。 「今のところ不記載額は多額ではありませんが、派閥同様、それは氷山の一角に過ぎないと考えるのが自然です。加えて、当時の自民党東京都連の代表はあの萩生田氏。言わずもがなですが、派閥の裏金問題では安倍派の幹部で2728万円と最も不記載額が多かった議員です」 上脇氏はその萩生田氏をはじめ、都連の事務局長や都議などを政治資金規正法違反容疑で告発しており、 「特捜部は萩生田氏を捜査の本丸と位置付けています」(先のデスク) 後編【「ノルマ超過分を裏金にしていた」と元議員が吐露 新たに特捜部が追う「自民党東京都連の闇」】では、実際に裏金を作っていた都連所属の元国会議員の証言をもとに、「都連の闇」に迫っている。 「週刊新潮」2024年10月17日号 掲載
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