【CBC賞/新人記者突撃】転厩初戦のアグリは坂路で爆走&馬房では超リラックスの切り替え上手
[GⅢCBC賞=2024年8月18日(日曜)3歳上、中京競馬場・芝1200メートル] 昨年の阪急杯覇者・アグリ(牡5・杉山晴)が、2月に解散した安田隆厩舎からの転厩後、いよいよ初戦を迎えます。「追い切りごとに良化している感じはある。転厩してきたから元の状態が分からないので、探りながら」と佐々木助手は現状を説明されました。実は同助手もアグリと同じく元安田隆厩舎の所属。かつて担当されていた方とコンタクトを取りながら、調整を進めているといいます。 「坂路に行くとすごくいい動きをする」という評価通り、栗東坂路で行われた7日の1週前追い切りでは、本番で新コンビを組む西村淳騎手を背に4ハロン52・4ー12・0秒の好タイムを計時。カナウ(2勝クラス)を3馬身追走して1馬身遅れたものの、一杯に追われて力強い動きを見せていました。 一方で普段の様子については「おとなしい。大丈夫かなって思うくらい(笑い)。オンオフができるんですかね」とのこと。確かに、取材中の数分間も馬房の真ん中あたりでじっとたたずんでいて、思わず「えっ…寝てる…?」と声が出てしまいました。横になって寝ていることも多いのだそうで、十分にリラックスできている証拠ですね。 現5歳世代といえば、GⅠ・6勝の名馬イクイノックスが代表格ですが、昨年のスプリンターズSはママコチャ、今年の高松宮記念はマッドクールが制しているように、短距離路線も粒ぞろいの印象があります。そのどちらとも対戦経験があるアグリも、潜在能力は間違いなくGⅠ級。佐々木助手は「せっかく元安田隆厩舎で引き継いでいるので、なんとか結果を残せたら」と締めくくられました。同世代の馬たちに続く走り、そして秋につながる競馬を期待したいです。
佐藤 美生